緊張感みなぎる…ゆったり極上JAZZ。音質もUP!
★★★★★
全編にわたってダークで濃厚な演奏です。雰囲気的にはマイルスの「KIND・OF・BLUE」という感じか。
フレディの溌剌としたトランペット、ドルフィーの破滅的なアルト&バスクラ、エヴァンスのリリシズム溢れるピアノ・・・
一見みんな好き勝手、バラバラなプレイですが、決して破たんしません。
クサビとなっているのがリーダー、オリバーネルソンのアルト。
饒舌ではありませんが、力強いシンプルなプレイでサウンドをグッと引き締めてます。
また、ソロの順番もバランスがよく考えられていると思います。
周到に練られたアレンジが“単に精鋭を集めてみました”というだけに陥らない歴史的名盤に仕立てました。
この2007年再発のUS盤ですが、音質がかなり良くなっています。
より厚みが増して濃厚です。これ聞くと国内版(SHM-CD含む)が薄っぺらく聞こえます。