自分もVol.2派です
★★★★★
アグレッションの緊張感は、Vol.1をも凌ぐといっても過言でないと思います。
そして、リトルが好きな曲だったというライクサムワン・・・の穏やかかつ閃きに満ちたセッションを聴くと
いまだに、涙が止まりません。
ピアノの調律のひどさが、このアルバムではよりはっきりわかるのですが、
演奏者もみなさんは当日苦労したかもしれないけど、家の近所のジャズ系喫茶のピアノもこういう音がするので
なんか味があって良いな、なんて感じてしまいます。
熱いセッションは永遠のモニュメント
★★★★★
ブッカー・リトル、エリック・ドルフィ、マル・ウォルドロンといずれも逝ってしまいこのアルバムもはるかかなたの夢のようだが、この熱気は永遠のモニュメントとなっていまだに胸を打つ。リトルのやや上ずった感のあるトランペットは技術云々でなく神がかった響きだし、ドルフィのアルトのうねりの情念とリリカルでスタティックなフルートはジキル博士とハイド氏のような二面性を見せる。マルの時にモールス信号のようなピアノ、リチャード・デイビスの重厚なベースとどれをとっても激しく迫ってくる。こんな演奏をしているとやはり長生きできないのか、それとも葉鶏頭のように季節に咲き誇るはかない激しさのなせるわざなのか。いずれにしてもここには一瞬に賭けた青春のエネルギーが凝縮されている。
ブッカー・リトルの最高傑作
★★★★★
ジャケでも判るとおり、ここでの主役はブッカー・リトル(tp)で、これがまあ素晴らしい。
自作のAggressionは危機迫る事件のような曲で、ワンコードで長いフレーズを次々吹き倒し、穏やかなLike Someone In Loveではドルフィーのフルートと絶妙に絡む。水分を含んだような艶っぽい音色が堪らん。
世評高いVol.1よりラフな作りで、こちらのほうが断然好きだ。