【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 出版社名:宝島社 シリーズ名:別冊宝島 1447 発行年月:2007年07月 関連キーワード:ボクタチ ノ スキ ナ アケチ コゴロウ ニホンイチ ノ メイタンテイ トウジヨウ ゼン ロクジユウヨン サクヒン オ カンゼン カイセツ ベツサツ タカラジマ 1447 ぼくたち の すき な あけち こごろう にほんいち の めいたんてい とうじよう ぜん ろくじゆうよん さくひん お かんぜん かいせつ べつさつ たからじま 1447、 タカラジマシヤ タカラジマシヤ 4551 たからじましや たからじましや 4551、 タカラジマシヤ タカラジマシヤ 4551 たからじましや たからじましや 4551
明智小五郎の事件簿です。
★★★★★
乱歩で一般に評価が高いのは「陰獣」や「パノラマ島奇談」「孤島の鬼」などの明智が出ない作品です。明智シリーズは半分以上が少年探偵団シリーズなので、内容が薄いのはしかたないですが、これはこれで良いです。
乱歩作品の研究本や入門書は生誕百年の時に山ほど出てますが、明智小五郎が登場する全作品のみに絞っての詳しい解説本は今まで無かったと思いますので、それだけで価値があるんじゃないでしょうか?。ただ、代作の「蠢く触手」が出てるのに、リレー小説の「悪霊物語」が出てないのは気になりました。乱歩の執筆分では出てないですが、後半の他の人の執筆分に明智は出て来ます。
この本は光文社の全集を薦めているようですが、私は大人ものは春陽堂の「江戸川乱歩文庫」「合作探偵小説シリーズ」「耽綺社同人シリーズ」の全40冊で、少年ものはポプラ社旧版「少年探偵江戸川乱歩全集全46巻」でそろえた方が良いと思います。どちらも表紙が乱歩のイメージにピッタリですし、評論家の書いた後書きや解説がないのが逆にいいのです。(読み終わったあとに解説があると一気に現実に引き戻されてしまうような感覚になるのが嫌です。)解説のようなものが読みたければ「探偵小説四十年」やいろんな研究本がたくさんあります。
この本を読んでるとまた少年時代の気持ちに帰り乱歩作品を読みかえしたくなりました。
江戸川乱歩 作,明智小五郎の登場全64作品を完全解説。怪人二十面相、少年探偵団も登場。小説,映像作品を手際良く俯瞰的に網羅した入門本。映画・TV写真未使用が残念。
★★★★☆
江戸川乱歩の執筆による、明智小五郎の登場小説、全64作品を完全解説。
各作品ごとのストーリーと解説が、1作品半ページから2ページぐらいを使って詳細に解説しています。
「怪人二十面相」「黒蜥蜴」「黄金仮面」「D坂の殺人事件」「屋根裏の散歩者」「少年探偵団」など、
非常に懐かしいこれらの作品群を、わかりやすく俯瞰的に網羅していて、非常に読みやすく入門本として最適です。
ただ漠然と見聞きしていた作品たちが、これだけあったということを初めて知りました。
加えてそれらの映画化・テレビ化映像作品の歴史、明智小五郎を演じた天地茂ら俳優についてなども紹介。
天地茂主演の「土曜ワイド劇場 江戸川乱歩シリーズ」など懐かしく、DVDで見直したくなりました
それ以外に、コラムやイラストを併載されており、バラエティに富んだ内容で楽しめます。
ただし、これらの映画・TV作品の写真が全く無いのが非常に残念。
天地茂、北大路欣也、稲垣吾郎などはイラストで代用してます。
(NTV「少年探偵団」のみ小さく掲載。肖像権、著作権がらみで使用料金の問題と思いますが…)
ああ、やっぱりDVD-BOXが欲しいっっっ!
う〜ん、悪くはないんだけど
★★★★☆
構成・内容は「僕たちの好きな金田一耕助」とほぼ同じなので
すが、どことなくこちらの方が物足りない。作品の解説も「金
田一」の方がぐっと来るものを感じました。
恐らく、金田一作品の多くが横溝作品の中で傑作の部類に入って
いるのに対し、明智作品は必ずしも乱歩作品の中で傑作の部類に
入っていないことが原因の一つかと。いっそのこと「僕たちの好
きな江戸川乱歩」にした方が、江戸川乱歩入門書として面白いも
のになったような気がしなくもないです。
ただ、「心理試験」の解説は個人的に秀逸だと思います。あの
作品の魅力を良く表していると思います。興味のある方は、こ
の部分だけを読んでみては?原典を読んでみたくなるかと。