面白い!だけじゃない・・・
★★★★☆
本のレビューはおこがましくて避けてきましたが良い作品でしたのでしちゃいます。物語の主軸は明智探偵と少年助手・小林君率いる十数名からなる少年探偵が、様々な怪盗・怪人と繰り広げる推理アドベンチャーって感じです。それが26巻ぶっ通しで繰り広げられます!テンポが良く、ジェットコースターの様に読破してしまいます!☆4つの理由は、トリックがたまに被ってしまったり、肩すかしを喰らう悪者がいたりして、良い作品なのでそういう点が目立ってしまったのでマイナスしました。ストーリー展開、文字の大きさ等から大人の人は物足りない感じがするかもしれません(本書は児童図書としても大変有名)。しかし、いい大人にこそ読んでほしいです!この本を読むと童心に帰れます!って言いたいんですが、実は読んで欲しい理由はそうじゃありません。どうも、本全体に怪しい雰囲気が漂っています。決して子供には分からない作者のメッセージが。
変装・性倒錯・ただならぬ明智と小林の関係等、乱歩独特の性癖が各登場人物に散らばめられています。
決して純情な読み手には分からないように。。
この作品は乱歩初心者も玄人も色んな観点で楽しめる傑作です!