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斬られ権佐 (集英社文庫)

価格: ¥580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:宇江佐真理/著 出版社名:集英社 シリーズ名:集英社文庫 発行年月:2005年04月 関連キーワード:キラレ ゴンザ シユウエイシヤ ブンコ きられ ごんざ しゆうえいしや ぶんこ、 シユウエイシヤ シユウエイシヤ 3041 しゆうえいしや しゆうえいしや 3041、 シユウエイシヤ シユウエイシヤ 3041 しゆうえいしや しゆうえいしや 3041 斬られても、斬られても、守りたかったひと。斬られ権佐-愛するひとを救うために負った刀傷から来た呼び名。彼は捕物の手伝いをし数々の事件を解決する。だが娘が犯罪に巻き込まれ-。愛の強さを描く感動時代小説。(解説・藤水名子)
権佐の生き方に心打たれる一冊です ★★★★★
小説の形式としては捕物帳で、実際、南町奉行与力菊井数馬の小者として市中の事件を解決していくのですが、捕物帳としての面白さより権佐という1町人の生き方が心に沁みる一冊です。顔と体に負った八十八箇所の刀傷痕で無残な姿となり他人から化け物呼ばわりされても毅然とし、仕立て屋の地味な仕事に精進し、親を敬い兄弟を大事にし、妻と娘の為に文字通り命を張り、夫として父親として最後の最後まで妻子を想って生きた人生に心打たれました。私にとってはこれからも大切にしたい一冊になりました。
涙が止められない ★★★★★
「斬られ権佐」の題名から想像していたのとは全然違った、会社の昼休み・電車の中はメガネとマスクで何とか隠し、家に帰ってからは思いっきり泣きながら読み終わりました。
でも悲しい物語ではありません、優しくて強くて一本気な男の恐らく後悔のない一生に涙しました。
文字通り、命をかけた恋 ★★★★★
片思いの女性を守るために受けた八十八ヶ所の刀瑕。
その思いに応え、添うはずのなかった二人が結ばれ、子を成し、そして・・・
与力の子者として働く権三のストーリーを通じて、捕物帳としても楽しめるが、何と言っても、ふとした場面で描かれる権三とあさみの夫婦の情や子を想う親の情が胸にしみる。この親子を待ち受けている悲しい結末に涙が溢れた。
けれども、懸命に生き抜いた権三の生き様は、読後に清々しさを感じさせてくれる。再読したい作品。
こんなふうに想いあいたい ★★★★☆
江戸時代を舞台に、ただひとりの女を愛し続けた無骨な男と
そんな男の気持ちに揺さぶられた女の胸に迫る愛の話。
所帯を持っても、妻を「ただひとりの人」として、見つめ続け
どこかで「自分がこんな体になったから、一緒にいてくれるのではないか」
と妻に対して引け目を感じ続ける権佐の想いが切ない。
また、普段は理知的で、少々冷淡に感じることもあるあさみが
そんな夫の想いにちゃんと気付いていて、何度も何度も
「私はあの人におっこっちれたんですよ。」と言葉を尽くす姿も切ない。

先日の新聞に「結婚を漢字一文字で表すと?」というアンケートで、
60代の男女が一番多く回答した漢字は「忍」だという記事が掲載されていた。
日本人はどこか照れ屋だ。年を重ねれば重ねるほど、
こういったアンケートに「愛」とか「美」とか美しい漢字を答えることは
できないだろうな、とは思う。
けれども、照れることなく「絆」とか「縁」、「情」といった
永い深い想いを表す意味のある漢字を思いつけるような人に出逢いたい。
この作品を読んでそう思った。
あの幼子が最後を締めくくるとは ★★★☆☆
お江戸の市井を描き、流れるように読み進める小説。

その点は宇江佐作品に共通した魅力なのだが、星3つに留めた理由は、
主人公の生き方に悲壮感が漂い、作品全体に殺伐とした印象を受けることと、
冒頭から既に物語の設定が出来上がっていて、そのいきさつが本編に割り込む形で語られているので、ときどきストーリーに没頭しきれない印象もあったから。

ただ、最終章で一気に歳月が流れ、大人になった娘の視点で後日談を載せているところがうまい。