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奴隷・佳代子

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カテゴリ: Kindle版
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ごく普通のOLだった佳代子は、上司のサディストに憬れ二度彼の調教を受ける機会を得るが、それ以上の関係をやんわりと拒まれてしまう。やがて彼の寵愛する仕事の出来る部下に追い出される形で職場を辞した佳代子は、テレクラや伝言ダイヤルで知り合う男に物足りなくなり、最初はレズ専門のお店、やがて男性相手のSMクラブにも登録をし、上司との関係の中で覚えた「精液を飲む」という行為も評判を呼び、トップレベルの風俗嬢となるが…。

(シーン抜粋)
「目を閉じない。しっかり見なさい」
「いやぁ」
 命令したのは志乃で、抗議の声を上げたのはユキである。
 しかし、命令されたのは佳代子だった。
 佳代子はその後も何回も絶頂に追い込まれた椅子から開放されると、四つんばいで志乃に髪の毛を掴まれて這い歩かされて、寝室へと連れてこられた。
 その様子をユキが後方からビデオカメラに捉えていたのは言うまでもない。
 紺野は、
「俺はシャワー浴びてくるから、やってろ」
と、言い残し浴室と思しきドアへと消えた。
 ベッドに仰向けに寝かされた佳代子は二人がかりで、手首を縛られそれぞれ斜め上に引き上げられて、万歳をする形で再び拘束された。
 足首には枷をつけられ、それを一メートルほどの黒い棒状の両端に金具で固定され、再び開脚も強いられている。
 その上で、志乃が命じたのはユキに佳代子の顔の上にしゃがみこむということだった。
 目を開くと、薄オレンジ色の光の中、ユキの無毛の性器が本当にすぐ目の前にあった。内部のピンク色をおびただしい愛液がにじませている。
「舐めなさい。さっき散々イカせてもらったお礼をするのよ。まずは濡れやすいユキちゃんのジュースを音たてて啜ってご覧」
 目を開いてそこを見たことを確認するや志乃の次の命令が飛んできた。
 佳代子の顔の上で、ユキは向こう側を向いてしゃがんでいた。
 命令、というものに佳代子はすっかり逆らえなくなっていた。
 顔を少し上げて、唇を寄せて本当にズズッーという音をたてて、ユキの性器の中心部を吸った。うっすらと開いたラビアの間に見えるさらに小さなピンク色の狭間の部分だ。
「あ、あっ、いやっ」
 ユキが声をあげると、縛られて命令をされているのは自分の方なのに、そのことがどこかに吹き飛んだように、佳代子は積極的にその部分をより強くすすりたてた上で、舌を出して内部をさぐるように舐めてみたりもした。
「あ、あん」
 さらにユキの声が甘くなる。
「そうねぇ、さっきも言ったけれどこの子、ユキは、紺野さんの奴隷になって以来、他の人にイカされたことないのよ。もし、もしあなたがユキをイカせられたら、ご褒美に紺野さんに入れてもらってもいいわよ。紺野さんにオマンコしてもらえるの。それってあなたにはわかんないかもだけど、凄いことなのよ。ねっ、ユキ」
「はっ、はい。ご主人様は滅多に、滅多にしてくださいません」
「まぁ私の知る限り、ユキはしてもらってる方だけどね、全然」
「あ、あーーん」
 ユキの反応が志乃の言葉によるものか、佳代子の舌の動きがもたらす刺激によるものかはわからない。
「ほらほら、どうせこの女はバイで女好きなんだから、もっと愉しみなさい。もっとおまんこ口に押し付けてぐりぐりするのよ。」
 志乃がベッドに上がってきて、ユキの肩を上から押さえてさらに腰を落とさせる。
 本当に呼吸が出来ないかと思うくらい、ユキの性器が口に押し付けられた。
「あんたも、女ならどこが一番感じるかわかってんでしょう。穴ん中に舌突っ込むなり、クリトリス舐め擦るなりするのよ。この子いかせられたら、おまんこに紺野さんのおちんぽ入れていただけるのよ」
 そう言いながら、ピシャリと佳代子の性器に平手が飛んできた。
 叱咤されるまでもなく、佳代子も夢中になっていた。紺野にしてもらえるとか、そんなことよりもともかくこのユキという子をイカせたかった。この子によって自分は何度も登りつめさせられたのに、自分はいかせられないのは悔しい。いや、いかせてあげられないのは申し訳ない、と思ったのだった。

「あーん、あん。気持ちいいです、おまんこいいっ。もう、もうイキそうです」
 ユキに断末魔の時が近づく声が足元から聞こえてくる。
 佳代子は、意識的に目を強く閉じていた。まぶたに力を入れてだ。
 結局、一時間以上にわたる佳代子の懸命の努力も報われず、ユキを追い込むことはできなかった。今、彼女が声をあげているのは、紺野によって責められているからだ。それも相変わらずベッドに磔状態のままである佳代子の、顔のすぐ上でだ。
 顔面騎乗でさんざん佳代子に性器や肛門を舐めさせ、絶頂まではいかぬもののユキもかなりトロトロの状態になっていることは、性器内部から溢れてくる多量の愛液で佳代子にもはっきりと知ることが出来ていた。
 もうすぐ、と思うものだから懸命な舌使いをしたつもりの佳代子だったが、
「はい、タイムアップよ」
 志乃の声がした時には敗北感ともいうべき感覚に襲われ、いささか自分でもその感覚は大袈裟だろうと思ったのであるが、紺野の挿入で登り詰めるユキの声に、悔しさと羨望と嫉妬の入り交じった不思議な感情を味わっていた。
 ユキの甲高い悲鳴にも似た声に、はじめてうっすらとではあるが目を開けてみる。
 広いダブルベッドの上に四人の男女が上がっていた。先程から大の字でベッドに括り付けられている自分のすぐ上で、先程までと違い膝を伸ばして手を前についた変形の四つんばいで、後ろから紺野のものを挿入されているユキ。ユキの性器に出し入れされる紺野の太いものが、はっきりと目に飛び込んできた。そして佳代子の足元では志乃がしゃがみ込み、ユキに濃厚なキスを与えながら、さらに淫らな言葉を引き出そうとする。
「ほら。どこが気持ちいいのかもっと大きい声で言ってごらん。ご主人様のなに入れていただいているの、ユキ」
「は、はい。おちんぽ、おちんぽ様を入れていただいています」
「どこに」
「はい。ユキの淫らなおまんこにです」
「もっと大きい声で、全部言うのよ」
「ユキの淫らなおまんこにご主人様のおちんぽ様を入れていただいて気持ちい…、あ、イクもう駄目、イッてもいいですか、おまんこおまんこおまんこ、イキます」
 あまりにも露骨で淫らなその声と眺めに、ふたたび目を閉じてしまった佳代子であるが、ぴちゃぴちゃという音とともに腰をぶつけるような激しい出し入れの気配で、紺野もピッチをあげていることがわかった。
「ほら顔もっとあげて。大きい声で、おまんこって言いつづけなさい」
「あぁ、おまんこおまんこおまんこおまんこ…おまんこイクぅぅぅ」
 その瞬間、佳代子の顔面になま暖かいシャワーが降り注いだ。
 文字通り降り注ぐと言うのがふさわしい大量の潮吹きと同時に、ユキの腕の力が抜けて、上半身が佳代子の下半身に崩れ落ち、偶然なのかそれともユキは意識していたのか、ユキの口唇はちょうど佳代子のクリトリスの上だった。
「ひっ」
 先程から何度もいかされ続け、かつて経験したことのないあまりに淫らな空気の中で、佳代子は簡単にこの日十数回目の絶頂を味わった。
 紺野も達したのが、ふたたび目を強く閉じた佳代子にもその気配で察することができた。
「中出し…」声に出したわけではないが、佳代子は少し驚いていた。
 普段は比較的慎重な紺野が、避妊具をつけずに挿入したことにもびっくりしたのだが、そのまま達してしまうとは思いもよらぬことだったのだ。もしも自分にされるとしても当然避妊具は着用してくれるものと決め込んでいたし、結局紺野にされることはなかった佳代子だが、紺野にとってそれだけ奴隷という存在が重いということがわかったような気がした。
「さあて、入れて貰えなかった可哀想なお姉様に、せめてものお裾分けあげようね」
 志乃の言葉に、おそるおそる佳代子は目を開けてみた。
 達した直後の紺野のモノを口にさせられるのだと思ったからだ。
「お口、開けるのよ、あーーんって」
 紺野のモノを抜かれたばかりの、ユキの尻が落とされてくる。
 えっ、と思った時には口を塞がれていた。
「ほら、ちゃんと口開けなさい」
 左右の乳首を同時に捻りあげられた。
「ふぁい」
 佳代子が発した返事は、しゃがむというより直接顔面に座って押し付けられたユキの性器によってくぐもって聞こえた。
 精液と愛液の混ざり合ったにおいが鼻腔に充満する。
 ユキは正確に自分の性器の膣穴部分を佳代子の口元に持ってきた。特に詳しい指示もなかったのだから、こういうことが初めてではないのかもしれない。
 実は佳代子はこのときまで、フェラチオの経験はあったが、口内で射精された経験がなかった。そのため、男性の精液というものがどんな味がするのか知ってはいなかった。