「おろち」と並んで、楳図かずおの“ホラー作品”の最高峰だと思います。永遠の聖美女とうたわれた大女優若草いずみは、ある日顔にあざを発見する。そのあざは日に日に醜くなり、美しさを失う事を異常なまでに恐れるいずみは絶望のあまり錯乱。いずみは美を取り戻すため、幼い頃からの主治医と共に悪魔のような計画を立てる…。

美と醜、若さと老い、母と娘、そして人間とは。真に恐ろしく、そしてとにかく面白い漫画です。常識では考えられないような物語なのに、恐ろしいほどのリアリティと説得力で、読者を作品世界に強く引き込みます。絵も緻密で非常に美しいです。細かいとこですが、さくらなどは、とてもおしゃれで可愛らしい服を着てたりします。

なお、パーフェクションは扉絵が全て収録され、当時のカラー原稿もそのまま再現されています。しかし、ごく一部ですが、装丁者によって蛍光色で勝手に着色（というかベタ塗り）されてしまってるのは非常に残念。先生の繊細で美しい線が潰れて、質感やニュアンスが伝わらなくなってしまっています。

洗礼、楳図さん、最高です!
ホラーでもあり、何回読んでも新鮮だし、この世界観がなんか、イイ。です(笑)私こういうの大好きなんです。

表紙も好きです。

ネタをばらしたくないので何も説明しないが、
傑作推理小説のようなおもむきがある。
まいりました、と脱帽するしかない。
楳図かずおはこの1作だけで歴史に残る。

子供の頃、通っていた耳鼻科の待合室で何か悪いことをしているような気持ちでコソコソと女の子の読む漫画週刊誌に載っていたこの「洗礼」をドキドキしながら怖々、読んでいたのが懐かしいです（笑）そして子供の頃はこの漫画の本当に衝撃的な結末の意味がわかりませんでしたが、正に今、読んでも十分通用する早すぎたサイコホラー漫画の大傑作です。最後に今は絶版になっている１巻〜６巻のフラワーコミックス版も表紙が楳図先生の書き下ろしなので貴重ですが、このビッグコミックススペシャル版も連載当時の扉絵が全て収録されていたりしますので楳図ファンに取っては間違いなく宝物になると思います。

怖い・・・怖すぎる・・・

絶世の美女と呼ばれた女優が自分の老いに恐怖し、そいて娘(男が生まれたら殺すつもりだった）を産みその子が大きくなってから自分の脳を移植する話。

お母さんの壊れっぷりと暴走振りがほんまに怖いしそれに気づいた娘が抵抗しながらも追い込まれれていく様子も恐怖！
そして脳移植シーンの怖さ・・・！！

１，２巻の怖さはほんますごいって！

ラストに近づくとだんだん怖さが薄れて凄まじいラストが待っているとおもいきやそうでもなくなんかうまくまとまって終わりました。(突っ込みどころはありまくるけど・・・）

しかしこの漫画すごいし楳図先生もあらためてすごいす！！！

これ子どもの時読んだらびびるやろな〜・・・