ある種不可思議なReissue版
★★★★★
センが新たに序文を寄せている。
しかしその序文を読んでも、「なぜセンが本書に序文を寄せる気になったのか。暗黙知とセンの業績・思想にどんな関係があるのか?」が全く解らないという不思議な新版。
マイケルの主著『Personal Knowledge』から8年後に記された本書は、暗黙知のエッセンスを最もわかりやすい形で読者に提供してくれる。入門編としては最適。
佐藤敬三版または高橋勇夫版(勿論、どちらにも本書のセンの序文はついてませんが)を手元に置いて照らし合わせながら、マイケルが紡ぐ英文テキストのリズムを直に感じる読書体験もまた楽しいものとなること請け合いです。