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晩菊

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カテゴリ: Kindle版
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昭和前期に活躍した小説家、林芙美子の短篇小説。初出は「別冊文藝春秋」[文藝春秋、1948(昭和23)年、11月]。同年、第三回女流文学者賞受賞。とうに五十の坂も越えた元芸者のきんが、訪ねてくる昔の男ために入念に身支度を始める。やってきた男との丁々発止の駆け引きは一種の真剣勝負で、どちらが勝って先を歩いてゆくかだろう。息も詰まるような緊迫感につい引き込まれる。女性の老いと性、そして女性がひとりで立って生きる孤独について正面から取り組んだ作品であり、著者の作品の中でも重要な位置を占める。中村光夫は「『晩菊』は小説家としての彼女の達成の頂点を示すとともに、彼女の内部に詩人の復活を促す機縁になったようです」と指摘している。