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The Entrepreneurial Mindset: Strategies for Continuously Creating Opportunity in an Age of Uncertainty

価格: ¥4,146
カテゴリ: ハードカバー
ブランド: Harvard Business School Pr
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新規事業を考えるバイブル ★★★★★
この本を読むきっかけは、まず『なぜ新規事業は成功しないのか』を読んだことです。その種本らしい『アントレプレナーの戦略思考技術』を図書館から借りて読み、良い本と思ったのでこの The Entrepreneurial Mindset を買いました。

多角化のために新規事業を考えている方に強くお勧めしたい本です。新規事業に関する本を十冊位読みましたが、その中でも突出して新しい知識、新しい考え方を教えてくれます。既存企業が多角化のためにどんな事業を何時の時点で行なうかを考える上で参考にすべき知識に溢れています。著者は二人とも起業と経営の経験があり、一般の大学教授の書いた本とは異なり実践的です。また、経営コンサルタントの書いた本と異なりアイデアの出し惜しみがありません。

この本が380ページなのに対し、翻訳版は少し小さな版で266ページです。説明の詳細や事例などがかなり省略されています。翻訳版は原著の三分の二程度でしょうか。特に後ろの章が大幅に省略されています。全体を比較してはいませんが、高校生並みの誤訳もありました。

ですので、翻訳版を読むなら、代わりに上記の『なぜ新規事業は成功しないのか』あるいは同じ著者の『新規事業立ち上げ・運営ノウハウ』を読んでも良いと思います。どちらも内容の七割以上はこの本の翻訳版と同じです。それをどう見るかですが、それだけこの本が優れているということでしょう。
前向きにビジネスに向き合うための「強化書」 ★★★★★
 本書は、ペンシルバニア大学BIZスクールのスモールビジネス向け講座等で教鞭を執る著者が、アントレプレナー向けに記したビジネスプラン着眼~作成までのBOK編纂の書です。
 本書はアントレプレナー向けのテキストということですが、率直な感想は『アントレプレナーの為だけにあるとすればもったいない!』というものです。現在のビジネスを如何に改善していくのか、如何にビジネスチャンスを捉えるか、ジャスト・アイデア戦略まで引き上げるか、などの思考スタンスは、アントレプレナーの専売特許ではなく、社内事務職であろうが営業職であろうが、不可欠なスタンスであると言えるのではないでしょうか? 本書は、ビジネスを前向きに捉えるとともに、実際に実現していくために不可欠な思考プロセスにかかる視座を提供してくれるものと思います。
 特に以下の3点が特筆に値します。
 第一に、常日頃ビジネスに見つめることの大切さを改めて再認識させてくれる点です。特に目新しいことではないですが、道具立てがないとなかなか習慣化や体系化が難しいことでもあります。その点で本書は、『ビジネスチャンス登録システム』という習慣化の知恵や、『消費チェーン』、『アトリビュートマトリクス』などの着眼の道具立てを呈示しており、実際に励行することや体系化・構造化が苦にならない内容としています。
 第二に、経営の諸理論を極めてシンプルな水準にまで研ぎ澄ましている点です。ビジネスプラン作成指南関係本には、その呈示内容自体が“JustIdea”なものがあります。しかし本書は、マーケティング理論や経営戦略論、アカウンティングやファイナンス理論などをバックグラウンドに持ち、かつ、非常にシンプルな水準まで高めているので、汎用性とともに実用性を両立させています。例えば『リアル・オプション』の応用を説いた章では、下手なファイナンス本よりもリアル・オプションの存在意義、本質を表現できており、その昇華の程度には凄みも感じます。
 第三には、第一、第二点と通じる部分ですが、ビジネスである以上、金額に引きなおすことが大事であることを再認識させてくれます。“JustIdea”ではなくプランに仕立てるためには金額での検証は重要だと思いますが、極めてシンプルな定量化方法を指し示すことによって、定量化を厭う方の負担を軽減してくれます。
 以上のような特徴を有する本書の考え方は、起業家に限らず、ビジネスに対して前向きに向き合いたいと考えるビジネスパーソンのコアなニーズに応え耐え得るものであると思います。
大企業内ベンチャーの必読書 ★★★★★
現在,大企業の中でベンチャー組織を任されている人はかなりの数に登るはず.そのような人たちのために系統的に「起業の方法論」を説いたものが本書.逆財務諸表の考え方は,ベンチャのみならず既存の事業にも応用できる面白い考え方です.花王のフロッピーディスク事業を例に新事業をどう設計したかというエピソードは大変参考になります.花王自身はその後,黒字事業にもかかわらず撤退したことを知った上で読むと,さらに深く考える機会となるでしょう.

しかしリアルオプションに中途半端に触れているため,論旨の流れが乱れているのが難.最近はビジネススクールでも企業内ベンチャの講座を設けて起業方法論の試行錯誤を始めています.IMDのNew Venture Boosterなどは参考になるでしょう.

後はDDPが分かりやすければ ★★★★☆
純粋なベンチャービジネスというより企業内の新規事業という色が強く出ていますがそれだけに限らず起業を志す人にも役立つでしょう。この本の優れた点としてハイテクビジネスに偏って実用性を失うものが多い中地味でもしっかりとしたビジネスの例を示すなどしっかりとした議論がなされており好感の持てる1冊です。ただDDP計画法の説明についてだけは大江建氏らの「儲けの戦略」のほうが直感的に分かりやすい。
資金が充分な新規事業向き ★★★☆☆
本書ではいわゆる独立開業的な起業というよりは、
大企業での新規事業またはVCから多額の資金を集めて起業
向きの戦略が記されています。
(巻末に出ている訳者の社内企業研究会の参加者の出身企業も日本を代表する大企業がほとんどです。)
事例も大企業での新規事業がほとんどです。

内容としては、
新規事業を起こす際の分析についてであり、

帯にある「不確実性を有利にとらえる思考法」とは
少し違うと思いました。

目標利益を先に設定してから逆財務諸表を作り、
不確実性を織り込んだ仮説をあらかじめ設定しておいたマイルストーンごとに検証して、
計画を修正していくDDPという手法をメインに説明しています。
また、マイルストーンでの仮説の検証にリアルオプションを推奨しています。

著者が学者(起業経験者ではあるとのこと)の為か、
全体の記述が堅く内容を理解するのに時間が掛かる点が難点です。