とにかく読んで欲しい本
★★★★★
歴史で「南北戦争」というものがあったことや、主に「南部」で「奴隷制度」があったこと、
解放後の黒人差別の歴史、キング牧師にマルコムXに・・・・・と
それなりに知っているつもりだったが、
この本が教えてくれる実態は、想像を超えていて
とにかく驚愕することばかりだった。
黒人差別について、改めてその根深さや、現在にどのようにつながるかを教えてくれる。
アメリカで「風と共に去りぬ」が公の場では上映禁止にされている理由もよくわかる。
中学生のときに「風と共に去りぬ」を読んで、感動しすぎて読書感想文が書けなかった挙句、
映画を鑑賞して、ヴィヴィアン・リーの強烈な姿にさらに感激した。
年を重ねるにつれて感想は変わるものの、
今でも「風と共に去りぬ」は人生を変えた作品のひとつだと思っている。
そんな私にとって、
作品の中に無邪気にちりばめられた黒人蔑視と差別感情の数々が
知らずの内に自分に棲みついていることを悟って、ゾッとした。
この本を読んでいるかいないかで、絶対に差が出ると思える本なので、
たくさんの人に読んで欲しい。