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神と世界と絶望人間 00‐02 雷撃☆SSガール2 (講談社BOX)

価格: ¥1,418
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 講談社
Amazon.co.jpで確認
これは社会批判小説 ★★★★★
前作雷撃☆SSガールを読んでいると違和感があるほど内容がハード。
愚民という言葉が何回作中に出てくるだろう?使われる表現が全てド真ん中ストレートなので、抵抗を感じる人は多そう。自分は前から漠然と感じていたことなので、すんなり肌に合った。
それと盛り込まれている情報量が多い。架空企業の上場話はとても面白かったが、楽しむには前提知識が必要なのではないか。
前作と違って子供に読ませてはいけないと思う。
推敲不足で残念な作品 ★☆☆☆☆
前作同様政治や経済をテーマにした興味深い作品ではあるが、
言いたいことをとりあえず詰め込んだ感じが否めず作品としてのできは今ひとつ。

「民衆は愚か」という主張が無意味に何度も繰り返されていてだんだん不快感すら覚える。
登場人物の大半が上から目線で愚か者をこき下ろすような性格なのがアンバランス過ぎて読むのが苦痛。
美少女であるリザの描写が萌えない。

実在のロスチャイルド系そのままな富豪が世界を操っているという内容や、資金調達、休眠会社、会社上場など個々のシーンとしては興味深かった。

内容としては興味深いものだけに
作品としてスムースに読めるように推敲してから出してくれればと悔やまれる。
前作のほうがよかった ★★☆☆☆
前作、雷撃☆SSガールがたいへん面白かったので購入したのだが、
本来のとりえであったスピード感が損なわれており、残念だった。

前作とは逆に、後半の展開のほうがスピード感があって面白い。
マネーゲームで虚構の優良会社を作り出すところなど、やはり筆者の実体験をベースにしているだけあり、
リアリティは抜群である。

が、前半部分はもはや政治的怪文書のレベルであり、そこらへんのトンでも本と変わらない。
世界観の粗も目立つ。
一章・二章は不要だったのではないかとさえ思える。
「読者の低い次元に合わせてあげなくては」などと、作中のゴーストライターのように考えているのであれば、
それはとんでもない思い違いである。
せっかく経済という重厚なテーマを扱っているのだから、単に斜に構えるだけではなく、
もっと多様なものの見方を示してもらいたかった。

次回作03-08ではいよいよ時系列が『雷撃』と交差するはずで、
天才・リンと本作の主人公・海斗がどのように関わるのか、
海斗が夢で見たように、青臭い理想を語るリンに「袈裟切り」にされてしまうのか。
評価をするのは、それらの伏線が回収されてからでも、遅くはない……そう信じて次回作を待ちたい。
下巻も楽しみ ★★★★★
世界の秘密を知ってしまった青年と少女が世界に反旗を翻すお話

雷撃☆SSガール第2巻。前巻と比べると萌え成分グッと控えめ、ダークネタ多め。登場人物はあのお方しか被ってません。
無理萌えを無くした事でストーリーがシャープになったと思います。個人的には今回の方が好きです。
かなりダークなネタを扱いますが、主人公補正がかかったキャラクターしか関わらないので、後味悪い結末にならず、むしろスッキリ読ませてくれます。このへんは作者の腕ですね。(一般人が係わる様に書くと実話ナックルズみたいになりそうですw)

社会情勢や経済に興味が有る人は現実と重ねながら読めるし、興味が無い人はヤングアダルト小説として読めます。
社長や会社員から中学生まで楽しめるという、かなり珍しい小説です。作者の幅広い見識が窺えます。

上巻は主人公達がやっとスタートラインに着いたところで終わっているので、1ヶ月後に出る下巻が非常に楽しみです。
続刊を何年も待たせるようなフザケた真似をしないのも非常に好感が持てますね。


今年は、至道流星に注目! ★★★★★
ストーリー自体は、経済と政治をベースにしていて、
難しく書こうと思えばいくらでも難しくできる題材。
そして、表紙から伺えるようにハードでシャープな印象。

なのに、相棒がブロンド関西弁の天才少女(少女っていうか、幼女に近い)ですよ。
裏表紙には、少女のイラストが載っているのですが、あえて表紙に持ってこなかった
ところに、漢気を感じるというか、何というか。

なので、ストーリーのハードさと、キャラクターのライトさが、
気持ち良く融合していて、類を見ない作品が出来上がっています。

文中、会社設立とか、世界経済とか、難しげなことも出てきますが、
よく分からなくてもスケールの広さから「凄さ」を感じるので、
それが本書の味にもなっており、万事OK。

ちなみに、サブタイトルに、電撃☆SSガール(2)と書いてあるものの、
前作とは登場人物が違うので、本書から読み始めても全く問題ないです。
(次回作で、世界が重なったりするのかは、今のところ分からず)

キャラクター重視の人なら、同じ作者の
羽月莉音の帝国 (ガガガ文庫)が良いのかも。
よりライトな作品の気がしますが、はたして。

うーん、面白い作者に出会えて良かった。今年、イチオシ。