或る女 2(後編)
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明治末〜大正時代に活躍した白樺派の作家、有島武郎の代表作といわれる長編小説の後半部。1911年から1913年にかけて「白樺」に「或る女のグリンプス」の題で連載された前半に新たに後半を書き下ろし、「或る女」と改題。国木田独歩の最初の妻、佐々城信子をモデルに、旧弊な社会に反発し、自らの情念に忠実に生きようとした気丈で才知溢れる女性の運命を描く。アメリカから帰国した草月葉子は、「1人の男に執着する」という感情を初めて知り、徐々に嫉妬心にとらわれていく。そして、ついには心身を病んでしまう。