本書『Jackie: The Clothes of Camelot』は、ケネディ一家が米国のみならず世界中を魅了した、あの魔法がかった時代を、写真入りでたっぷりと見せてくれる本だ。電気のように人々をしびれさせたジャクリーンの魅力といい、想像性に富んだファッションスタイルといい、その影響力にはすさまじいものがあった。ホワイトハウス時代の200枚をこえるジャクリーン・ケネディの衣裳が、本書には白黒写真とカラー写真を合わせて300枚を超える写真になって掲載されている。中には未公開のものや、めったに見られないものも多い。さらに、宝石やアクセサリーの写真も記念の品として掲載されている。いずれもジャッキーのファッションセンスが米国文化に与える影響を探るにはピッタリといえよう。
写真、文章とも、実に広い分野にわたっている。内容は以下の通り。
初期のファッションの影響
就任式のファッション
国家的行事の際のドレス姿
元首訪問の際のワードローブ
私生活とカジュアルウエア
フランス人デザイナー:ホワイトハウスでのオートクチュール
1963年11月
オナシス夫人とホワイトハウス時代のその後
『Jackie: The Clothes of Camelot』は、ファッション界の伝説的人物のポートレイトそのものだ。
英文の文章説明がぎっしりのものはちょっと。。という人にも写真をおっていくだけでも充分楽しめるかと思います。
でも、写真の横に簡潔に書かれた説明文が多いので英文でも読んでみようかという気になりますし、文章自体難しいことはありません。
様々なレセプションやホワイトハウス、遊説先でのジャッキーの多くのファッションのほか、少女のころの写真や年をとって!からの写真、また彼女が手を加えた(その莫大な費用がよく批判の対象になったりしていますが)ホワイトハウス内のインテリアなども数点紹介されています。
彼女がファーストレディーになるまではつまらない官舎に過ぎなかったホワイトハウスでしたが、彼女によって大改造が行われたことによって、素晴らしいお屋敷に生まれ変わりました。!!その様子も本書では紹介しています。
水色と白を基調にし、ところどころヒョウ柄や中国屏風でスパイスを効かせたジャッキーの部屋、クリーム色のリビングルーム。優しい色合いを決して野暮ったく終わらせないところに彼女のセンスが感じられます。
もちろん最大の見所は彼女のファッション。ヒョウ柄のコーとやロイヤルブルーのツーピースなど、華やかで潔いファッションの数々が紹介されています。
だけど私にとってこの本の魅力は、彼女のナチュラルな笑顔!!
コンサバティブで上質なファッションを決して古く見せないのは彼女のナチュラルメイクと子どもみたいにあどけない可愛い笑顔のお陰かもしれませんね☆