日本を知る海外の方々との対談がおもしろい
★★★★☆
日本の文明を、日本人より日本をよく知る海外の方々が語っておられ、まさに本質をついて語っておられるような気がする書です。
この書の半分が、ドナルド・キーンさんとの対談ですが、司馬さんはキーンさんを友人以上の気持ちで親しく接されています。
はじめてキーンさんと対談をされる時、司馬さんはキーンさんに、自分の本を読まないで対談していただけるよう、お願いしたとのこと。潜入感を持って対談するより、お互い無から話を作っていくことを望まれたんでしょうね。
対談は数回されたようですが、私的なお付き合いもずいぶん長く、そして深かったようです。
司馬さんは、キーンさんを通して日本の文明を点検されようとしたんでしょうね。