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コミュニケーションとファッションビジネス (ジャパンファッション再生への提言)

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
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(まえがきより)
 ファッションの感動は、着用した「人」が感じること。商品そのものも大切ですが、人は商品だけで感動するわけではありません。環境に感動し、情報に感動し、人に感動します。そして、心が動いた時に、人はモノを買います。
 モノが余ってくると、無理に生活必需品を買わなくなります。買わなくても家にあるのです。必要だから買うのではなくて、欲しいから買うのです。ですから、欲しいと思わせなければなりません。
 最近の商業施設を見ると、雑貨の売場が圧倒的に多い。雑貨は、生活必需品の対極にあります。衝動買いを誘うものです。欲しい、カワイイと感じさせる商品です。そして、欲しくなることは、情報が大きく影響しています。好きなアイドルが「コレ欲しい」と言えば、自分の欲しくなる。心理学のようでもあり、催眠術のようでもある。全ては「人」の気分に支配されています。
 ファッションビジネスを、「人」を軸に考えてみよう、というのが本書の趣旨です。どんなにインターネットが発達しても、どんなに安売りをされても、「人」を起点に考えれば、できることはあるはずです。
 ファッションのデザインをする人、作る人、仕入れる人、販売する人。そして、顧客。それらの関係やあり方を考えることは、時代を考えることでもあります。また、時代の変化と共に「人」も変化します。人は絶対的なものではなく、相対的なものです。そして、ファッションも同様です。
 「何が売れるか」を考えるだけでは、「人」を見失います。たまには、「人」を見つめてみましょう。

目次
はじめに
1.やりがいのある仕事で人を活かす
1-1.才能のある人材を引き出す
1-2.デザイナーに投資する?
1-3.センスの良い若者が資産
1-4.設備投資より人材投資
1-5.ボランティアのような仕事
1-6.日本人は仕事に飢えている
1-7.起業とNPO法人
2.複合とコラボレーション
2-1.複合技術による差別化
2-2.技術の差別化+デザインの差別化
2-3.様々な才能のコラボレーション
2-4.エンターテイメントとのコラボレーション
2-5.アニメ、ゲームとのコラボレーション
2-6.写真家とのコラボレーション
2-7.イラスト、マンガとのコラボレーション
3.デジタル技術とデザイン領域
3-1.有から有を生み出すCG
3-2.領域に限定されないデザイン
3-3.資産としての伝統デザイン
4.顧客とのコミュニケーション
4-1.生産工程の公開
4-2.顧客の知りたい情報を与えているか?
4-3.検索可能なファッション製品
4-4.経営戦略としてのコミュニケーション
4-5.広告、格付け、情報増幅
5.顧客コミュニティと情報市場
5-1.必要でなくても欲しい商品
5-2.顧客コミュニケーションへの投資
5-3.顧客コミュニティとブランディング
5-4.コミュニティを起点とした新たなライセンス
6.インターネット時代のパトロネージ
6-1.自分の服を量産する試み
6-2.顧客がデザイナーを支える仕組み
7.コミュニケーションを基本にした職種
7-1.顧客とのコミュニケーションはデザイナーの仕事
7-2.営業担当からショップオペレーション担当へ
7-3.販売員から顧客コミュニケーション担当へ
8.アナログとデジタルの補完関係
8-1.リアル店舗とネットショップ
8-2.コンセプトとコスト構造の違い
8-3.顧客間コミュニケーションの装置
あとがきにかえて:人間産業としてのファッションビジネス