この本は、色々な雑誌で書いたエッセイや講演録などですが、どうやって「小説家 浅田次郎がつくられたか?」という、その背景が描かれています。
そして読んでいて思うことは、この人は周りの人をとても大事に愛しているということ。
温かい愛情をもった視線が、やさしい文章をつむぐのだと感じました。
多分彼は今53歳くらいなのだと思うけれど、何事についても一生懸命。全身全力。こんな50代、いるかしら、と思うと同時に、私はこんなに一生懸命生きているだろうか?仕事に命をかけられるだろうか?と何度も振り返ってしまいました。
力を抜いて、スマートに生きることも素敵かもしれないけれど、かっこ悪いくらい一生懸命走りぬく方が、誰がどう評価しようと、自分にとって一番すっきり生きやすいのかもしれないな・・・