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勇気凛凛ルリの色 満天の星 (講談社文庫)

価格: ¥580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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申し訳ないけど、これが一番(笑) ★★★★★
氏のエッセイの大ファンです。
こんなことを書いてしまっては、お気を悪くされるかもしれませんが、
「鉄道員」より、「壬生義士伝」より、「天国までの百マイル」より、
サインまでしていただいた「お腹召しませ」より心の支えにしています。
「勇気凛々」シリーズを私は幾度も読み返し、付箋紙を貼り、赤線を引き、
さらに特記事項を余白に書き込んできました。
屋外には持出厳禁。けれど、屋内にて抱腹絶倒。
落ち込んだ時には氏の半生を振り返り、
「あたしだって何とかなるよね」と
根拠不明な自信をもらっています。

氏は、今世紀最強の大衆小説家です。
元気りんりん ★★★★★
「平成の泣かせ屋」と異名をとり、人情小説から時代小説、中国もの、コメディタッチのものと極めて多くのジャンルに挑戦し、多作でありながら全て極めて質の高いものでなので以前浅田先生のファンである父と「一体どうやって書いているのだろう?」と話したことがある。
その秘密というかご苦労がこのエッセイで分った。
人間オートメーション化して全国そして世界を旅し、趣味の競馬は欠かさず、それで本業の小説には手抜きをせず、家族であるネコ、イヌそして人間の姿をした愛娘をこよなく愛し(というのに駅でひどい目にあわされたのがお気の毒)超多忙な中、命を削った書き、得た印税を国庫に持っていかれてしまったり・・・売れっ子小説家の気取らないそれでいて真摯な姿勢が感じられるエッセイであった。
それにやはり文章が上手い、読みながら何回も大笑いしてしまった。あの美しい小説を書く方が「そそう」をする程多忙な日常生活を送りながら数々の名作を世に送り出しているのだと思ったら、小説も心して読んみたいと思う。
浅田先生のもう一ついいところは自分の作品の映像を誉めること。そうすると映画も見なくては・・・
「勇気凛凛ルリの色」は残念ながらこれが最終巻であるが、この本で元気を貰いました。
本当に楽しい一冊です!
とりあえずのシリーズ最終巻 ★★★★☆
「勇気凛凛ルリの色」シリーズの第4段にして、とりあえずの最終巻。直木賞受賞直後の作品だけに全体的に躁状態で書かれている。軽妙洒脱が作者の持ち味で、読者へのサービス精神でもあるのだが、本作では少し脱線が過ぎよう。だが、作者に訪れた"福音"を考えれば、微笑ましいものである。

そして、その中で山一證券破綻に関する企業(大人)の責任問題、"選良"に関する野村證券の不祥事問題と新井代議士の自殺問題、元自衛官としての意識も込めた北朝鮮のミサイル発射問題など時宜を得た重いテーマも扱う。「地下鉄に乗って」に係るメルヘンティックな秘話も語られる。こうした硬軟取り混ぜた題材を料理できる所が作者の魅力であろう。

本シリーズを第1段から読んで来た読者は丁度、直木賞受賞をピークとする一人の作者のサクセス・ストーリーを味わう事になった。だが、この成功が単なる運ではなく、作者の長年に渡る不断の努力と執念に依る事が理解できよう。その意味で、読む側の我々にも希望とやる気を与えてくれる貴重なシリーズであった。
勇気を与えてくれる名エッセイ。 ★★★★★
勇気凛々シリーズ第四弾。最後の巻です。著者自身語っていることなのですが、無名の小説家から直木賞受賞、作品が映画化されるまでの「サクセス・ストーリー」になっています。リアルタイムで描かれたある小説家のサクセス・ストーリーを全4巻の長さで味わえる大河小説のように感じられることと思います。著者のプラス思考の言葉や行動が読み手にも勇気を与えてくれます。表題の「勇気凛々」がとても良く似合うエッセイです。全巻読まれることをお勧めいたします。
輝くエッセイの第四巻 ★★★★★
長らく続いてきたエッセイの最終章。
このエッセイをはじめからよんでいくと、途中、浅田氏
が直木賞をとったりして生活が変わっていく様が大変面白い。
氏はとても率直な人の様に見受けられ、毎度毎度ストレートに
ものをいい、しかし感謝を忘れず、一昔前の番長のような風格もあり
でも心はどこか哲学者というように色々面白い。

素直に面白いと言える人物なのでそのエッセイは又面白い。
一読の価値があるものである。