いくつもの名前、入り乱れる想い、さまざまな表情――超大国に征服された国で暮らす、『コードギアス』の登場人物たちは、いくつもの見えない仮面を身につけている。その仮面を使い分け、ときに力で、ときに言葉で、自分の目指す場所へと突き進む。廃嫡された皇子ルルーシュが、巨大な帝国を倒すためにとうとう自分だけの軍隊「黒の騎士団」を立ち上げた! その劇場犯罪的な登場があまりに衝撃的。シリーズのターニングポイントとなる8話から10話を収録。とくに10話の大迫力のナイトメア戦にメカ好きはたまらないはず。ひとりで観るときはカッコよさに酔いしれて、みんなで観るときはツッコミながら楽しめる。いま一番豪快なアニメ。(志田英邦)
裏切りは仕方ないでしょ?
★★★★☆
扇達の事みんな散々叩いてますけど1期の最後の戦いでルルーシュは妹可愛さに部下を見捨てて勝手に戦線離脱してますからね。扇達がルルーシュに不信感抱くのは仕方の無い事だと思いますよ。遅かれ早かれいずれはこうなるんじゃないんですかね。
バカかてめえ!!
★☆☆☆☆
黒の騎士団の愚かさに言葉もありません。敵の流した情報を疑いもせずに鵜呑みにして裏切るかよ・・・。ゼロの存在と指揮官としての能力を考えてこの先の戦況を予測すれば、敵の情報が真実としても乗らないはず。もしゼロを裁くにしても戦況が落ち着いてから真実を問えばいいのに、なぜこのような急展開になったのだ。
これを期に黒の騎士団(カレンを含む)が嫌いになった。特に扇!。女に惑わされて目的を失うなど言語道断!。扇株は世界大恐慌並みの大暴落だよ。
これが残された結果
★★★★☆
この巻の最大の見所は、TURN19「裏切り」です。
シュナイゼルの策に陥り、黒の騎士団からパージされるルルーシュ。
その追手からルルーシュを守るロロの命を賭けたギアスの連発
ルルーシュを守りきりそのあとに訪れるロロの最後
「兄さんはウソつきだから」「さすが俺の弟だ」
「兄さんのことならなんでもわかるんだ」
など会話を交わしたあと静かに息を引き取るロロ。
偽りの兄弟から本当の兄弟になった瞬間でした。
う〜ん涙モンや。
ルルーシュがロロの墓前で皇帝シャルル打倒を誓う
場面で流れたBGMが一番良かった。
TV放送終了から一年経った今でも最終話の次に印象に
残るエピソードです。
感情移入
★★☆☆☆
物語中盤からかなり理不尽な展開になり、見ていて不快感すら覚えました。
特にこの巻はもう二度も観たくないような内容でした。
18話はひたすら黒の騎士団に都合のよい展開(特にカレン)で不愉快でしたし、19話は制作者の、ルルーシュ&ロロへの同情をひこうという魂胆が見え見えで、かなり冷めました。あの救出シーンを観ていても、「ああ、ここで泣いてほしいのか」と全く物語に入り込めず、なんだか制作者の自己満足のようにしか思えません。第一ロロのルルーシュに対する根拠のない薄っぺらな愛情には全く説得力がないので、感情移入や共感ができるはずもないです。また、黒の騎士団(特に扇)などを悪者のように描いて、いかにもルルーシュを悲劇の主人公のように見せる演出にも失望しました。
この話を観て「ロロが好きになった」とか「感動した」とかいう人は、シャーリーの存在を完全に忘れている人か、彼女に悪意のある人かどちらかでしょう。とにかく観ていて不快でした。
孤独へと放り込まれる。
★★★★☆
TURN17はタイトル通り、ルルーシュが土を味わうことになりました。散々願いと悲しみと憎しみが交錯した末にスザクと和解する・・・かと思いきやシュナイゼルの差し金で決裂。絶望したルルーシュは決意します。
「情けに頼ろうとしたのがいけなかったんだ。冷酷、非情・・・自らを完全な状態にしなければナナリーは取り戻せない!!」スザクも戦わざるを得なくなります。シュナイゼルが持っていたレコーダーが後に重要アイテムに。そんな中、ジノはカレンにブリタニアへの帰還を誘います。
TURN18は決戦です。あれっ、ナナリーが船に乗せられているシーン・・・TURN23の咲世子の供述と一応重なりますか。カレンが聖天八極式で復帰。そのときに出くわしたジノに・・・。
「こうして戦場で会えたのは喜ぶべきかしら。悲しむべきかしら。」と言います。ブリタニア人の血を持つ二人の今の立場を伝えています。ギアスのためにフレイヤが発射された時の、あのシュナイゼルの笑み・・・自分の計画に使うフレイヤの威力を見せ付けることが出来たからでしょうか。地獄の閻魔も舌を巻くかも。
TURN19・・・ようやく現実を思い知らされたニーナに、ロイドが問います。
「君は決めなきゃいけない。科学を捨てて心を守るか。心を壊して科学に殉ずるか。」その上で彼は自分のことを壊れていると断言。この考え方が彼とラクシャータの険悪な関係の原因かと思います。ルルーシュがロロに本音をぶちまけるほど打ちひしがれている間に、シュナイゼルは騎士団幹部たちにゼロの正体をを語ります。ギアス被疑者リストに、あのレコーダーを証拠として示し・・・さらには玉城の経歴まで調べると言う念の入れよう。幹部達はゼロの追放を決めますが、(朝比奈の報告があったとはいえ)藤堂までも疑問を抱かなかったのが単純すぎます。疑問とは・・・TURN13でジェレミアが言っています。
「ルルーシュ、貴様はなぜ、祖国ブリタニアに刃を向ける!?」こんな疑問も抱かないから後々シュナイゼルに利用されるんですけど。しかしロロはルルーシュを助けます。暗殺の道具扱いされてきた彼が初めて経験した普通の暮らし・・・それはギアスの力によるものでしたけど、幸せな時間でした。その中で初めての家族「兄」になってくれたルルーシュに感謝したのでしょう。限界を超えてしまい、ロロは息絶えます。しかしそのときの彼はルルーシュのボロ雑巾ではなく、本物の「弟」でした。まさに無償の愛です。
夕暮れの中、スザクが高笑いしたのは、こんな思いからとは考えられませんか。
「努力したのに・・・・死のうとまでしたのに・・・間違った手段のフレイヤでナナリーや多くの市民を殺してしまった。もう、守れない信念なんていらない!!」だからこそ次回、スザクはあの行動に出るのです。