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電子書籍で何するの?!

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カテゴリ: Kindle版
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(まえがきより)
 私は既にKindle本を二冊出版した。「アジア時代のファッションビジネスを考えよう」「百貨店イノベーション」というタイトルだ。ご想像の通り、私は繊維産業、ファッションビジネスのコンサルタントであり、専門的なビジネス書が大量に売れるわけがない。
 出版してみて分かったことは多かった。本当に無料で本が出版され、世界一の書店であるアマゾンに表示される。売れるとか売れないは分からないが、とにかく一人で出版するという実感はつかめた。
 そして、アイディアが一つ。電子書籍の企画を考え、それも電子書籍にして発表してみよう、ということだ。それが本書である。
 Kindle本の作り方を解説した本は多いが、何を作るのか、という内容は少ない。私は紙の本には紙の本の役割があり、電子書籍にはその役割があると思っている。紙の本は、出版社が発行する。プロの編集者がつく。ある程度のボリュームが必要で、採算が取れる企画しか通らない。
 一方の電子書籍は、素人が一人で作るケースも多い。実際、いくつかの書籍を読んでみたが、内容が整理されていないもの、明らかにレイアウトがおかしいものも少なくない。その反面、面白さも感じた。整理されていない面白さ、玉石混淆の中から宝探しをするような面白さだ。
 例えて言うならば、雑貨のような感触がある。役に立つか立たないかは分からないが、好きな人は好き、嫌いな人にとっては全く興味がないという本だ。
 ブログをまとめた電子書籍もある。ブログは、通常の書籍よりもくだけた口語調の文章になることが多い。しかし、軽い口調も電子書籍には似合う。紙の本の重みがない分、軽妙さが似合うのではないか。
 写真集、絵本のようなビジュアルなコンテンツほど、電子書籍に向いているものもないだろう。紙の本で、フルカラー高精細の印刷をすれば、どうしても高くなる。電子書籍であれば、文章中心の本よりはるかに簡単に出版できる。スマホに付属しているカメラでも十分だ。写真であれば、海外にも販売が可能だ。日本に興味を持っている外国人は多いのだから、日本の写真集にはニーズがあるだろう。
 電子書籍で儲けたいのなら、「外国人が読みたくなる本を英語で書きなさい」とアドバイスしたい。そして、それが話題になるような戦略を考える。
 私がKindle本を出版したのは、自分で出版したかったから。誰にも気兼ねせずに本を書きたかったからだ。私は電子書籍を待ちわびていたの。1章では、そんな気持ちを書いた。
 第二章は、電子書籍というメディアはどんな特徴を持っているのか。電子書籍をどのように考えたらいいのか、という電子書籍のコンセプトについて考えてみた。
 第三章は、電子書籍の企画案の紹介。電子書籍を利用してこんなことをしたら面白いのではないか。皆でこんなことをしていこう、という提案でもある。私の専門がファッションビジネスなので、その方面のテーマが多いかもしれないがご容赦いただきたい。
 Kindle本の作り方、というKindle本に飽きている方に、本書を捧げたい。

目次
はじめに
1.電子書籍を出版するまで
1-1.自由に書きたいライターだった
1-2.ボイジャーのエキスパンドブックに憧れる
1-3.「KindlePaperWhite」に触れる
1-4.キンドル出版の本を読む
1-5.読む本と愛でる本
1-6.電子書籍のボリュームと価格設定
1-7.まず、BCCKSで出版してみる!
1-8.いよいよKindle本を出版!
2.電子書籍のコンセプト
2-1.出版されなかった本
2-2.成長する本
2-3.軽い本、重い本
2-4.世界で売る本
2-5.息の長い本
2-7.ビジュアルなオタク本
2-8.つながる本
3.電子書籍でこんなことをしよう!
3-1.外国人向けの電子書籍を作る
3-2.プロフェッショナルが作る電子書籍
3-3.ブランドブック
3-4.「村おこし・町おこし」の電子書籍
3-5.生産地の本
3-6.サプライチェーンの紹介
3-7.ストリートファッションの本
あとがき