今度は本屋ではなく　図書館などについて書かれています。
ウンポコでアシスタントとかデザイナーに似たような企画をさせていますが、番子さんには及びません。エピソードの使い方とか、自身のオトボケぶりとかがやっぱり飛びぬけています。暴本続刊を望みます。

本・本・本!!!
ひたすら本への愛が伝わってくる久世番子さん作品
前作「暴本」とはまた違った角度からより広い本の裏側が紹介されています☆
貸し借りや本棚との攻防にひたすらうなずき
アオリ・装帳・写植・本のお医者さん・国会図書館・校正の奥深さに感嘆
国会図書館とかすごく行ってみたくなっちゃいました(笑)アノ本を探しに!!!
期待を裏切らない面白さ〜!!
たくさんの人が関わってできた一冊一冊の本を大事にしていきたいですね

　『暴れん坊本屋さん』同様タイプのエッセイコミックです。一話一話が短く、それぞれ色んな視点で本について語ります。ちょっとした暇つぶしに読むのがベストです。


　『暴れん坊〜』との大きな違いですが、前は書店員としての視点でしたが、今回はそうでないということ。作者がひとりの本好きな人間としての視点で、本について語ります。
　時には友人との本の貸し借りについて。
　時には大量に所持している本の収納について。
　時には国語の教科書に載っている話について。
　本を読む人なら「あーあるある」と共感すること間違いないです。

　個人的に読んでて嬉しかったのは、本に関係するお仕事についても描かれていること。
　時には写植について。
　時には校正について。
　時には国立国会図書館について。
　時には辞書の製作について。
　普段目にしている本の秘密が明らかに！　思わず人に教えたくなるような世界です。

久世さんの著作には「暴れん坊本屋さん」という一連の
シリーズがあるのですが、その中に登場するハチさんが
こちらにも出てきます。(個人的にこの方の豪快な本への
愛が好きです)
いわば暴れん坊本屋さんの延長のような話ですね。
ただ別に続きものではないので、これ単体でも読めます。

このマンガから伝わってくるのはひたすら、本への限りない愛。
本が好きという話だけではなく、装丁や整理方法その他、写植や校正、
国会図書館エピソードなど「本にまつわる雑学」の宝庫と
言いましょうか、ためになる内容ばかりでした。
国会図書館には自分の本も収録されてるのかなぁ。

やっぱり本は面白い。
この本を読むと財布を持って書店へ買い物に行きたくなるから
困ってしまいます。
ちなみに自分の家の本棚は…庭に倉庫を建てました…。