しかし日本のアジア圏への理解も、そしてその逆も、久しく言われながら充実しているとは言いがたいのが現状だ。私達はアジア諸国のことをもっと深く
知らなければならない。しかしそれ以上に先方がこちらをどう見ているのかについても知らなければならないだろう。
本書については、決してそういう視点で語られているわけではない。しかし映画という切り口から、様々な視座が与えられる。