【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:佐藤亜紀/著 出版社名:青土社 発行年月:2006年09月 関連キーワード:シヨウセツ ノ ストラテジ- しようせつ の すとらてじ-、 セイドシヤ セイドシヤ 3978 せいどしや せいどしや 3978、 セイドシヤ セイドシヤ 3978 せいどしや せいどしや 3978 フィクションとは、作者と読者が互いの手の内をうかがいながら丁々発止とわたりあう、遊戯的闘争の場である。超一流の書き手にして読み手が、古今東西から選りすぐった実例にもとづき、その戦略・技法の全てを具体的かつ実践的に伝授する。 快楽の装置-創作と享受における一般的な前提フィクションの「運動」-読み手が反応するのは物語ではなく記述であるジャック・ワージングの困惑-物語にはどのような役割があるのか楽興の時-作者が全てをコントロールできるとは限らない燭台なしの蝋燭-言葉は本当に通じるか/通じなければならないかかくて詩人は追放される-小説は哲学上の真を語らな
唯一無二の存在の思考のからくり
★★★★☆
ナボコフの文学観に近い。芸術至上主義。作品から読むことの快楽以外の教訓を引き出すことは小説の読み方を知らない音痴のやることと切り捨てる。無論その考えが正しいと言うわけでも間違っていると言うわけでもあるまい。
作家は誰でも自分が唯一の教祖であり唯一の信徒である。
佐藤亜紀のファンは必携だが、そうでない方には一教祖の御託宣である。
佐藤亜紀が書こうとしているモノ
★★★★☆
本書は著者が1999年から2005年にかけ
早稲田大学で行った講義の覚書をまとめたものだという。
実際にフィクションなどを書こうとする学生を
その対象にされたものであるからだろう、
記述は平易ではないが、それ故の知的刺激に満ちている。
彼女の小説の読み手であるならば
「物語ではなく記述の運動」であるとか
「ディエーゲーシス/ミメーシス」といった
独特の言い回しで表現しようとしているモノを
彼女が如何に意識しながら書いているかが判るだろう。
むしろ「佐藤亜紀」という作家のことがよくわかる
★★★★★
もちろん、小説の読み方について、新たな見方を提供してくれるという意味で、充分価値がありますが、端々に著者である佐藤亜紀の好み(=視点)が垣間見えるので、ファンの方はこれを読んだ後に著者の作品を一通り読み返しながら分析してみるのも一興。