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学校を基地に「お父さんの」まちづくり―元気コミュニティ!秋津

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: 太郎次郎社
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まちづくりに欠かせない一冊 ★★★★★
学校を中心としたまちづくりでとても有名な秋津であるが、筆者がどのようにまちづくりに関わったかがおもしろ楽しく書かれている。そう、まちづくりって楽しくなきゃいけないってことを認識させてくれる一冊。福祉や教育だと言ったお堅い話より、まずはこんなことから出来るんじゃないという参考資料にもなる。しかし、この本の根底には著者のまちづくりにかける熱い思いがあり、同じ思いをしている人間の心にはとても共鳴する一冊。
その気になれば誰でもできる ★★★★★
最初は小学校に飼育小屋を造ることから始まった。PTAでは陰の薄いお父さんがめいっぱい働いて、遊んで立派な小屋ができた。学校を使って遊ぶことに味をしめた地域のオトナたちが集まり始めた。校長の「ボランティア」から始まった空き教室利用のコミュニティルームが公認され、さまざまなサークル活動が盛んになった。子どもたちとの交流も生まれる。学校の中だけで活動することに飽き足らなくなったお父さんたちは、まちづくりに参加し始めた。「学校を地域に開く」「地域が学校を支える」...言葉としては誰もが賛同する理念が無理なく楽しく実現している。地域活動の拠点としては公民館やコミュニティセンター、市民活動サポートセンターなどがあるが、使い方によっては、学校もまた拠点となるのだ。知恵と情熱があればどこでもできる。

時には厳しいこともある。子どもたちが大好きだった用務員さんが解職されるという事件が起こった。復職を求めた運動が始まる。仲良く楽しいことばかりでは無いのだ。お父さんやお母さんは闘いに敗れ、お上にたてつくことの難しさも知る。だが、PTAは教師と親が子どもたちが学び育つために活動するのだ、という理念が揺るがないからこそ、時には対立も生まれるのだ。

こんなことが自分の住むまちでもできたらいいな ★★★★★
 子どもが小学校に入学し、学童保育に行くようになった。学童保育では毎月父母会があり、バザーなどの行事もあって大変だなあと思っていたが、おかげでこれまではなかった、子どもを通じた父親どうしのつきあいというのもできるようになってきた。一方で、小学校のクラスの入学式や授業時の騒がしさに学級崩壊の危機を感じていた。

 そんな時に読んだ本だっただけに強烈だった。それも伝統的なコミュニティのある地域の話ではなく、東京湾の埋めたて地にできた全く新しいまちでの取り組みだったということに。

 ここも当初は母親それも専業主婦を対象としたようなPTA運営(つまり働く人の都合を考慮しない会議の開催)であったが、会議を土曜日に開催したり、父親をひっぱりこむような仕掛けとして!飼育小屋づくりや教室を改造した図書館「ごろごろとしょしつ」づくりなどが行われることで、父親が積極的にPTAに参加している。気軽に参加できる舞台と、踊りやすい脚本を用意すればお父さんも出てくるはず、という指摘は学童行事への参加を通じて自分が感じていたことでもあった。

 秋津小学校でのとりくみは秋津のまちづくりへと展開していく。学校と地域の交流・連携によって、様々なことが授業にとりいられている。学校と地域が混ざりあい解けあいような、学校と地域双方にメリットを生み出す「学社融合教育」にまで発展してきている。

 こんなことが自分の地域でできるのだろうかと思いながら、まずはこの本をみんなに紹介することからはじめようかと思った次第。出会えてよかったと思える本だ。