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砂漠で溺れるわけにはいかない (創元推理文庫)

価格: ¥756
カテゴリ: 文庫
ブランド: 東京創元社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:ドン・ウィンズロウ/著 東江一紀/訳 出版社名:東京創元社 シリーズ名:創元推理文庫 Mウ7-5 発行年月:2006年08月 関連キーワード:サバク デ オボレル ワケ ニワ イカナイ ソウゲン スイリ ブンコ M-ウ-7-5 さばく で おぼれる わけ にわ いかない そうげん すいり ぶんこ M-う-7-5、 トウキヨウ ソウゲンシヤ トウキヨウソウゲンシヤ 5147 とうきよう そうげんしや とうきようそうげんしや 5147、 トウキヨウ ソウゲンシヤ トウキヨウソウゲンシヤ 5147 とうきよう そうげんしや とうきようそうげんしや 5147 無性に子どもを欲しがるカレンに戸惑う、結婚間近のニールに、またも仕事が!ラスヴェガスから帰ろうとしない八十六歳の爺さんを連れ戻せという。しかし、このご老体、なかなか手強く、まんまとニールの手をすり抜けてしまう。そして事態は奇妙な展開を見せた。爺さんが乗って逃げた車が空に
アメリカの物語 ★★★☆☆
 Don Winslowの『While Drowning in the Desert』(1996年)の翻訳。
 「ニール・ケアリー」シリーズの第5弾にして最終巻。
 『ウォータースライドをのぼれ』までは出たときに読んでいて、この一冊だけ読みのがしていたのだが、なんだか拍子抜けというのが率直な感想だろうか。こなんだっけ、ニール・ケアリーって?
 本作のメイン・キャラクターである「ナッティ・シルバー」のジョークに上手くはまれなかったのが良くなかったのかも知れないが、全体として低調な物語でギャグもすべりがち。
 久々に読むと、ものすごくアメリカ的な物語なのだなということが良く分かる。ヒーロー像、訴訟、犯罪、結婚などもろもろ。
 第二部を執筆するという話も聞くが、どうなっているのだろう。
さよなら、また会う日まで ★★★★★
ニール・ケアリーシリーズ最終巻である。彼の成長をグレアムと共に見守ってきた読者にはなんとも寂しい限りだが、とりあえず続編を期待するとしよう。
この作品自体はさらっとしたストーリーである。むしろニールとカレンが抱える悩みをいかに乗り越えるのかが興味深い。幸せになってくれるのを祈るのみである。
全体的には軽快でユーモア溢れる楽しい作品となっていると思う。シリーズ通して優れた翻訳でした。
登場人物、作者、その他関わった全ての人にご苦労様でした。と言いたい。
全然リアルタイムではないのだけれど。
さらりと軽快な、2時間スペシャル的<後日談> ★★★★☆
シリーズ5作目は、さらりと軽快な短いお話。
いよいよ結婚式を開こうとしているニールが、半ば強引に引き受けさせられた依頼は、老人の保護という簡単な仕事。
だったはずが、やはり一筋縄ではいかなくて・・・。

人気のあった連続ドラマが放送終了になり、しばらくしてから「2時間スペシャル」で1夜だけの復活を遂げた時のような、同窓会的というか、後日談的な色が濃い。
それでも、ニールは「父親」という大きなテーマに対して真摯に向き合っているし、一つの物語の区切りとして、シリーズのファンならば間違いなく読む意味はある。

解説にちらっと触れられている、<筆者はいつかこのシリーズを再開したいと思っている>という言葉を信じて、気長に待ちたいところだ。
やっぱりこれで二ールとお別れっていうのは、さみしい。 ★★★★★
前回「ウォータースライドをのぼれ」から約一年とこれまた最短の訳出で、うれしいんだかさびしいんだかよくわからない複雑な心境で読み始めた。
このシリーズ、最初の三作は分量も多く、内容も重厚かつ軽快でシリアスとユーモアが絶妙のバランスだったのに対して後半の二作は分量も減り内容は軽快でユーモア重視になってきている。
最終巻である本作では、ラスヴェガスから帰ろうとしない86歳のじいさんを連れて帰ってくるという任務が二ールに課せられる。この一見なんともたやすい仕事のようにおもわれた任務がすんなり終わるわけがない。加えてこのご老体が往年の名コメディアンというからさらに話がややこしくなっていく。
あらすじからも推察できるように、本書は映画「ミッドナイトラン」そのものの筋書きだった。あの手この手で老人を宥めすかして連れ帰ろうとするが、昔ヴェガスで活躍していただけあって、この老人一筋縄ではいかないのである。
笑った。老コメディアンのジョークには笑えなかったが、本作はシリーズ中屈指の『笑える』作品だった。中盤以降の全貌が明らかになってからの展開は大いに笑える。これ、映画にしたらさぞかし痛快で笑える映画になるだろう。
前回もそうだったが、今回も二ールのへらず口は少々トーンダウンしている。というか、二ール自身の活躍があまりめざましくない。いわば狂言回し的な役割に徹している。それが悪いとはいわないが、やはりちょっとさびしい。
しかし、おもしろかった。最終巻だというのにほんとうに笑ってしまった。鮮烈な印象だった「ストリート・キッズ」や、中国が舞台であるシリアスでハードな「仏陀の鏡への道」や、西部劇そのままの雰囲気が強烈に印象に残る「高く孤独な道を行け」などの初期作品とは比べるべくもないが、ぼくは本作大好きである。願わくば、立派に成長して一人前になったニールにまた会いたいものだ。作者のウィンズロウもそれらしきことを言ってるみたいなので、大いに期待したいと思う。
翻訳と原書 ★★★★★
本書は、ニール・ケアリーシリーズの最終作。
これより前の4作より少し短く、また語り口もちょっと違う感じでした。
例えば、ニールが「ぼく」の1人称で語っていたり、ストーリーもこれまでにくらべて、どちらかというと、大きな展開はなく、ストレートな展開です。

でも、お話のなかで交わされる会話は、今まで以上に皮肉やひねりが効いていたり、笑いを誘われたり、そしてちょっと考えさせられたりで、ページ数が少ないこともあり、一気に読めてしまいます。ニール自身の葛藤なども、これ以前の作品よりもしっかり描かれている気もします。

また、最後のシーンもまた余韻が残る感じで、とても良い本です。原書と比べても良い訳がしてあるんだろうなぁと思います。その点、訳者のかたの苦労や、力量も感じられます。

ただ、最後の訳者あとがきは必要ないですね。本編の読後の余韻や情感を台無しにするような気がします。本編が良いだけに、とても残念です。
ていうか、自分の翻訳が遅いのをヘラヘラとした1人ボケ突っ込みで言い訳しつつ、内容もなく締めくくって、どういうつもりなんでしょうか。正直ページの無駄のような気がします。

お話を読み終わったら、訳者解説には入らず、そのまま本をおく事をおすすめします。

でも、本編の内容はやはりとても良いので、☆5です。
また、1作目から読み返してみたくなりました。