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葬られた夏―追跡下山事件 (朝日文庫 (も14-1))

価格: ¥840
カテゴリ: 文庫
ブランド: 朝日新聞社
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事件の結論(他殺)を闇に葬った日本 ★★★★☆
なんとなく下山事件については聞いていた。
自分にとってはリアルタイムの事件ではなく戦後初期(1949年)の事件である。
どことなく記憶に引っ掛かるところがあり、どういった事件だっとのだろうとの興味からこの本を手に取ってみた。

下山事件はその当時において自殺との結論で事件自体は終了している。
しかし、事件の背後には様々な機関・組織・人々が関わっており、下山貞則(初代国鉄総裁)の死は他殺であったとの考えがあり、この本は他殺の視点から背後の機関・組織・人々について記載しているノンフィクションである。

途中、様々な人物が出てきて混乱する部分もあるが、戦後初期のGHQ、国鉄、労働組合および時代背景を知ることができ、現代とのギャップを感じさせられる。
また、この本の最後に「沖縄が返還されて三十余年が過ぎた今も、日本の戦後は終わっていない。1949年の夏が闇に葬られている限り、終わることはない。」で締めくくっており、事件の結論(他殺)を闇に葬った日本は、いまだアメリカに支配されていることを投げ掛けているのであろう。
事件の結論(他殺)を闇に葬った日本 ★★★★☆
なんとなく下山事件については聞いていた。
自分にとってはリアルタイムの事件ではなく戦後初期(1949年)の事件である。
どことなく記憶に引っ掛かるところがあり、どういった事件だっとのだろうとの興味からこの本を手に取ってみた。

下山事件はその当時において自殺との結論で事件自体は終了している。
しかし、事件の背後には様々な機関・組織・人々が関わっており、下山貞則(初代国鉄総裁)の死は他殺であったとの考えがあり、この本は他殺の視点から背後の機関・組織・人々について記載しているノンフィクションである。

途中、様々な人物が出てきて混乱する部分もあるが、戦後初期のGHQ、国鉄、労働組合および時代背景を知ることができ、現代とのギャップを感じさせられる。
また、この本の最後に「沖縄が返還されて三十余年が過ぎた今も、日本の戦後は終わっていない。1949年の夏が闇に葬られている限り、終わることはない。」で締めくくっており、事件の結論(他殺)を闇に葬った日本は、いまだアメリカに支配されていることを投げ掛けているのであろう。
探索した結果だけを書いてほしい ★★☆☆☆
 下山事件については、松本清張の「日本の黒い霧」を読んだだけで、くわしいことは知りません。あたらしい事実が書いてあればと買いましたが、なにが書いてあるのか、わかりませんでした。
 小説みたいな書き方がなじめません。著者がコップに残っていた日本酒を飲み干した、とかの記述には、なんの興味もありません。ライカビルを探す過程にしても、どこにどんな建物があったかを、示してくれればそれでいいのに、自分がいかに苦心してそれを突き止めたかを書きたいのでしょうが、あちこちと探し回った経緯は、余分なことでした。
 過去に明らかになった事実や捜査活動に対して、今回の取材でなにがあきらかになったのか、それがどこに書いてあるのか、わかりませんでした。
山口一臣様 ★☆☆☆☆
下の方でこの本を推薦している山口様も、アイデア盗用の片棒を担いでいるんですよね?以下、森さんの著書「下山事件」から引用します。

「書いたことそのものを咎めるつもりはない。でもならば、その決意が具体的になったとき、僕に一言知らせるべきだろう。何の連絡もなかった。一度だけ朝日新聞社正面玄関前でばったり会ったときも、世間話だけで本のことについては、彼はまったく触れなかった。時期からすれば、既に書き始めている頃のはずだ。

 山口一臣に電話を入れた。もちろん彼は、諸永の本が刊行されることは既に知っていた。自宅に本が届くまで知らなかったことを僕が伝えると、電話口で数秒沈黙してから、それはまずいなあと山口は吐息をついた。一ヶ月ほど前にゲラを見せられたとき、森に連絡はしたのか?と山口は確認したという。(中略)

 この件について、僕は諸永に二度手紙を書いた。返事は一度だけ来た。連絡しなかったことについては謝罪すると書かれていた。謝罪されてもどうなるものではない。それは僕にもわかっていた。」

山口様も森さんと直接の面識があったのですから、「森に連絡はしたのか?と確認したという」というのは明らかな責任逃れですよね。本来ならゲラの段階で直接森さんに確認するか、そうしなかったのであれば、森さんから問い合わせがあった段階で謝るべきところではないでしょうか?

それから、諸永氏はまだ若いから今後に期待するとかいう論調もあるようですが、著者紹介によれば1969年生まれ、もう35歳です。少なくとも、社会人としての最低限の礼節は身につけていてしかるべき年齢だと思います。

読者は出版経緯より内容で判断 ★★★☆☆
偶然書店でこの本を手に取ったのは発売当初。結局購入せずにその時は立ち去ったものの、今年になって気になって購入したのが森達也氏のもの。この本と間違えて購入してしまった訳である。結局両方読んだ。出版のいきさつなど森氏の本に詳しいが、私には両方ともそれぞれの持ち味があってそれぞれに興味深かった。ただ私が推測するに、(本書本文でも触れてあるけれど)本書諸永氏は記者として斉藤茂男、延いいては矢田喜美雄の『遺言』を引き継がずにはいられなかったのではないか。このネタを記者としての視点で残さなくてはという、使命感のようなものがあったのではなかろうか。。。最後に矢田喜美雄の『謀殺下山事件』を図書館の蔵書から探し出し(初版本だった)読んだ結果は、三冊の中で一番古いにもかかわらず矢田のものが一番圧倒された。