アニタブレイクシリーズは現在（2009年夏）1年に1冊のペースで邦訳されていますが、邦訳が待ち切れずに原書を読み始めました。
前刊から引き続くジャンクロードとリチャードとアニタの微妙な三角関係が、ついにこの刊で大きな転機を迎えます。
誰と誰がどうなるのかは読んでのお楽しみ。セクシャル度もグンと増しています。
読みながら「あちゃー」と思いつつ、一気に最後まで読み切れます

このシリーズの第6作ですが、この巻はシリーズの最大の山場ではないかと思います。
何者かがアニタの首に賞金をかけ、次から次にヒットマンに襲われるアニタを、殺し屋のエドワードが逆に守る方にまわります。一方、三角関係を続けるリチャード、ジャン・クロードとの間も煮詰まって、アニタは最終決断を迫られることになるのですが、ここでも以外な展開が見られます。
いつもながらの目まぐるしいストーリー展開ですが、この巻ではこのシリーズの今後を左右するような重大な出来事がたくさん起こります。
これだけ多くの個性的な人物達と盛りだくさんの事件が絡んだ複雑なストーリーを、ぐんぐん盛り上げていくストーリ－・テラーとしての作者の腕は天才的だと思います。
絶対おすすめ！

ストーリーはレヴューをご覧ください。
非現実世界を舞台にし、かなり複雑な人間関係をベースに話は展開しますので、単独で読まれると
理解し難いところが多々あると思います。ぜひとも、第1作目のGuilty Pleasuresから読み始めてください。
この作品でアニタはWareleopardの面倒を見ることになり、リチャードはついにUlfrikとなります。苦悩のリチャードです。

ホラーに分類されるだけあって、かなり血みどろです。万人向けではありません。