本書は、フランスの画家 アンリ・ド・トゥルーズ＝ロートレックの作品22点を集めた作品集です。日本ではロートレックと呼ぶのが一般的ですが、正しくはトゥルーズロトレックがひとつの姓です。骨形成不全症という遺伝子疾患により脚の発育が十分でなく、成人しても身長は152センチしかありませんでした。そのために身体障害者として差別を受けていたと伝えられており、娼婦や踊り子のような夜の世界の女性たちに共感して、彼女たちを多く描きました。どうぞ、ロートレックの描く夜の世界を存分にお楽しみください。
　

目次

　アンバサドールのアリスティード・ブリュアン
　イヴェット・ギルベール
　エミール・ベルナール
　エレーヌ　　　　　　　　　　
　ジャヌ・アヴリル
　ジュスティーヌ・デュール
　フィンセント・ファン・ゴッホ
　ムーラン・ド・ラ・ギャラットにて
　ムーラン・ルージュでワルツを踊る二人の女性
　ムーラン・ルージュにて
　ムーラン・ルージュにはいるラ・グーリュー
　ムーラン・ルージュのカドリール
　ムーラン街
　ムーラン通りのサロン
　ル・ディヴァン・ジャポネ
　ルイ・パスカル
　化粧
　喜びの女王
　手袋の女（オノリーヌ・プラツェル嬢）
　新聞を読むデジレ・ディオー
　朝食をとるロートレック伯爵夫人
　踊るジャンヌ・アヴリル