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現代マンガの全体像 (双葉文庫―POCHE FUTABA)

価格: ¥590
カテゴリ: 文庫
ブランド: 双葉社
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マンガ概史 ★★★★★
 日本マンガ史を概観するのにベストな本です。。
 多くのマンガ評論が好ききらい、むかつくむかつかないで行われている中、評論として
 優れています。
 戦前から1980年辺りまでをマンガ慨史として扱い、著者はそれを五期に分けています。
 ホラーマンガからギャグマンガ、少女マンガまで押さえています。
 単行本が発売されたのは1986年。まだまだ古びておらず「真剣に」マンガを
 考えたい人はぜひ読むべきでしょう。
はるき悦巳さんファンの人は読まないほうがいいです ★☆☆☆☆
じゃりン子チエの所では凄い差別的な事が書かれていて初めて読んだ時。ある意味ショックを受けました。はっきりいってはるき悦巳さんはそんな差別的なメッセージを込めて「じゃりン子チエ」を書いたのではないと思います。それとこの本の著者の呉とかいうオヤジは何かの本で「差別はあっても良い」とかホザいていた最低なオヤジです。はっきり言ってこの本のはるき悦巳さんの所はデタラメです。はるき悦巳さんに謝罪してほしいです。だけど、インテリさんが言っている事は自分には理解が出来ません。
チエ ★★★★☆
この著者は、テツを部落民、ヒラメを在日朝鮮人だといっているが本当なのだろうか。この漫画のどこにもそれと思わせるものはない。著者が言う一般の読者が決して気づかないこの漫画の暗さがそのようなものだとして、別に珍しい設定ではない。異常なまでに明るいことを義務として要求するのは、社会であり、庶民であり、大衆なのだから、それに反感を持つことは普遍的足りうるだろう。著者は、テツが定職についていないことを証拠としているが、それなら家業を継げばよいのだし、中学生のときから少年院を出たり入ったりしている暴れん坊は、志ん生のように定職につきたいと思わないのではないか。テツやヒラメについて、この著者の過去の作品からそのように類推することも可能だろうが、新聞やテレビがニート対策を叫び、ワイドショーの誰か知らないゲストコメンテーターが、ニート撲滅を叫ぶ時代には、時代遅れの感じだ。この作品たしかに労働賛美の説教くさくて、カムイ伝ほどではないが、破って捨てようか、その方がいっそ楽になると言う気がした。破って捨てなかったのは、カムイ伝同様、義務感からである。この漫画、すべての登場人物が類型的であり、それゆえ時代の要請で、過去の作品より、過激化、野放図化を要請される。成り上がりでもない金持ちの教育一家が、なぜ大阪でも最下層みたいな所に住んでいるのかわからない。さっさと帝塚山にでも引越しして私立小学校に入れるだろう。無論著者が言うような図式を描くためと言ううなら分かる。実際、生野のように下町ほど醜いものはないし、庶民ほど陰湿、卑劣なものはない。蛭子に対しては、どうも純粋インテリのうがちすぎでは。
雑感 ★★★★☆
かつてある音楽評論家は、東京の書店に溢れる少女漫画を見て、マニエリスムと呼んだ。「なるほどそれらは現代美術と何の関係もない、若者の単なる消費文化かもしれないが、それだけに一層そのことは重要だと思われる。」と言う風に書いていた。後半の評価は、おそらくこの著者は否定するだろうが、漫画の美学的評価や消費社会との関係が、この本ではよくわからない。
日本マンガ評論の最高峰 ★★★★★
マンガというものが日本が世界に誇る文化であることは徐々に世界にも日本社会にも浸透しつつあると思うが、その文化についてまっとうに研究・評論されてきてはいないらしい。

呉智英といえば分かりやすい平易な文章で難しい概念を説明する名手だが、本書はマンガという一見柔かいテーマを扱った評論にも関わらず呉智英の他の著作と比較して少し難しい。内容的に非常に高度・本格的ということもあるが、マンガという一般的に知的程度が低く見られがちな文化を扱っているからむしろ力が入ってしまったのかもしれない。しかし、そのようなことを差し引いても本書はそのマンガという文化についての初の本格的な評論であって、俗論あふれるマンガ評論の流れを変えたものであることには間違いないと思われる。日本マンガという文化に関する基本文献として歴史に残る著作となるのではないかと思う。