ロシア文学は分からないものの代表
★★☆☆☆
ロシア文学は分からないものの代表であるが,
まんがになったからと言って分かりやすくなるものではない事がよく分かった。
1861年の農奴解放令によって混乱の極みにあるロシア。
無神論に走り秘密結社を作って無目的に社会転覆を目指す青年たちを生みだす。
悪霊とはこの無神論をさす。m新論は彼らを破滅に導くだけであった。
悪くはない
★★★★☆
19世紀から20世紀初頭のロシア文学は、言ってみれば「ぶっ壊れて行く社会の中、もがきまくる人間の姿」という観点が魅力。この作品も、誰もが「こんなグダグダな世の中で、俺たちゃ一体どう生きればいいんだろうな〜」「てか、あえて生きないって選択肢もあるんじゃねーかな〜」ってなテーマを抱えつつ、それぞれが異なった道で『人生における勝利』を目指す若者たちの姿が描かれてます。細かく書いちゃうとネタバレしてしまうので、個別論評はしませんが。
で、漫画についてですが、作画レベルは60点ぐらい。人物の描き分けは出来てますし、下手では無いんですけど、なんか「ん?ちょっと違和感があるような?」という点がチラホラ(コマ割りや構図の問題だろうか…)。それから、物語の特性上、自分の考え方や価値観を述べる独白シーンが多いのですが、ここで、どうしてもダラダラ感が出てしまってます。
ただ、ドストエフスキーって、元々こういう作風なので仕方ないかも。
少なくとも「うわぁ、小難しい極論を延々とやっとるわ…」ってな理由で原典を敬遠してる方や、「登場人物が多すぎて、もう誰が誰だかわがんね」という形で挫折した人などは、漫画版おすすめです。少なくとも、ストーリーと登場人物のキャラ(性格も含め)は分かるので。
このシリーズは大好きですが・・・。
★★★☆☆
このシリーズは大好きですが、この作品はイマイチでした。
例えば、最初のページで「轍(わだち)」と書かれていますが、「轍って何ですか?」と思いました。同じく最初のページで、「悪霊」と書いて「おに」と読むそうですが、「悪霊は日本で言う鬼ですか?」と疑問を持ったまま読み始める結果になりました。ともかく「詰め込み過ぎ」「その癖、無駄な会話やコマが多い」「演出が単調(似たようなコマが100個ぐらいありそうだ)」「顔のアップが多い(駄作漫画の典型例)」「話があっちこっちに飛んで物語を理解できない」などなど…。シャートフが最初から最後までずっと似たような顔してるのは、逆に笑ってしまったさw
よって☆3つ。
哲学的で難解です。
★★★☆☆
漫画で読破の愛読者です。
しかし、この一冊は難しい。
1回読んでも、あまり意味が分からず、2回目で何となくわかりました。
自殺のことを肯定したり、悪意に対して善意で答えてしまったという自責の念など・・・。
かなり哲学的で、漫画といってもよく読まないと理解できませんでした。
でも何となく読んで充実感がありました。