ほぼ三家本礼初体験（以前、ちょろっと『ゾンビ屋れい子』１巻を立ち読み
したことがあったぐらい）。
２話まで読んで本を閉じ、ひとまず深呼吸。

お・・・・面白すぎる！！！

唸りを上げてゾンビを切り裂く改造チェーンソー！！
粘りつつ飛び散る血しぶき＆体液！
引き千切れ切り裂かれて見る見る築かれる肉塊の山！！
おまけにイビツに歪みまくった、でも最高にエロカッチョいい女子中学生（なんですよ、
コイツら）同士の確執バトルモノでもあり。
ゾンビを統べる狂女帝ネロvsグレートチェーンソニスト鋸村ギーコ、勝負の行く末は・・・・。
というわけで、問答無用で面白いマンガを読みたい向きには最高におススメです。
行け行けギーコ！
ゾンビと化したクラスメイトを八つ裂きじゃ！

とか書くと、ホラー苦手な人が敬遠しそうですが、いやいやいや勿体無いです。
三家本先生の作品はゴアゴアスプラッターなストーリーでも、ギャグとユーモア
が適度に盛り込んであり、おまけにスピード感抜群の一級エンタ。
被膜は確かに強烈なスラッシャー描写なんですが、決してキツいだけのホラーではないので
（これは絵柄も大いに関係してると思います）是非ご一読のほどを。
ラストの引きに、おそらく２巻が待ち遠しくてたまらなくなるはず。

第一話目からゾンビあり、スプラッタ描写あり、暴力あり、ついでにおっぱいありと三家本礼らしさが全開の作品です。
ホラー漫画の名手である三家本先生らしく作中には残虐な描写が数多くありますが、それらが読み手の嫌悪感に繋がらずホラー漫画が苦手な人にも楽しく読ませる力量は流石だと感じさせられます。スピーディーな展開と合間に挟まれるギャグパートも秀逸、チェーンソーを手にゾンビをバラしまくる主人公、三家本作品では御約束のバイオレンスと狂気を惜しみなく発散する敵役、元同級生の個性的すぎるゾンビ達とキャラ立ちも十分。


あと、○○○からミサイルを発射する発想は狂気の極みで大変素晴らしいと思いました。
非実在青少年なんたらを推進しているキチガ・・・もとい、良識ある方々に読ませてみたいですね。

いえおっぱいミサイルならぬＯＯＯミサイル見て思っただけなんですが
あとアシュラ男爵も出てますね。首だけ神田も永井キャラっぽい。
パクったとかじゃなく、ネジの切れ方が三家本さんは御大に似てるのかもしれない……などと思いました。

内容は相変わらずゾンビと巨乳とバトルとハイテンションと意外とバランスのとれたユーモアと……
要するにいつもの話です。
三家本さんがいまいち正当に評価されないのは、堂々とジョジョのバニラアイス編をパクったり（ゾンビ屋）
首のダイヤルでよくわからないけど変身したり（サタニスタ）、わずか４巻でやばいほどキャラがデブったり（サタニスタ）
作者の内的なテンションの高まりとともに作品が縦横無尽すぎる（控えめな表現）ので、
なかなか上手い褒め言葉が見つからないからなのかもしれません。
私もあまり言葉が見つかりませんが「細かいこたぁいいんだよ！！」という言葉を捧げます。

たぶん売り上げ低迷のビームの救世主となるのか？！
その前にテコ入れで入った新井英樹さんとは休刊したアッパーズで休刊を看取った仲ですが。
この際サガノヘルマー先生も呼んでください！

……ていうか、今読み返したら人犬がいるじゃん。最近三家本さん、永井豪にはまってるんでしょうね
そんなとこも素敵（笑

三家本作品だからと買ってはみたものの、勢いだけで物語全体の内容が薄い作品。
とにかく「巨乳」「美（少）女」「ゾンビ」「血まみれ」を出してればいい、とい感じしかしないのでストーリー自身が死んでいるとしか思えないので、買って損した感がします。
まだ、ゾンビ屋れい子やサタニスターの方が面白い。

　最近どちらかと言うと内省的な文学の香りがする作品が増えていた曲者漫画月刊誌｢コミック･ビーム｣に突如ぶんか社ホラーMの看板作家だった三家本氏が血刀ならぬ血まみれチェーンソーを振りかざして乱入した作品です。

　C級ゴアムービー風ながら余りあるサービス精神と色気と可愛さ(ゾンビ屋れい子時代より人物の頭身が小さくなっている)を併せ持ったキャラクターと軽快なペンタッチで殺人や死体改造等本来凄惨な内容を扱っているのも拘らず読後感も爽やかな快作です。

　主な発表場所だった少女誌でも過剰なお色気と巨乳･キャットファイト好きが目立っていた三家本氏らしく今回の主役は題名通りのサラシとふんどし(!)姿も眩しいセーラー服の超常能力を持たないスケ番巨乳女子中学生です(因みに趣味は飲酒、風呂は屋外のドラム缶)。

　その主人公が家業の解体屋の誇りである特製のチェーンソーのみを武器に、敵役の元同級生である天才狂人少女科学者と彼女がクラスメートを雑に改造したゾンビ軍団と戦うノンストップアクションです。

　冒頭から飛ばし過ぎが心配される程のテンションですが、文句なしに楽しめる作品です。