インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

エラリー・クイーンの国際事件簿 (創元推理文庫)

価格: ¥945
カテゴリ: 文庫
ブランド: 東京創元社
Amazon.co.jpで確認
世界を巡る大人のクイーンの犯罪実話集。 ★★★★☆
私にとって本格ミステリーの代名詞にして神様クイーンが著した犯罪実話集。エラリー・クイーンが2人の従兄弟ユニットなのは有名ですが、本書は片割のマンフレッド・リー氏が単独で雑誌に執筆した物らしいです。クイーンはその昔、国名シリーズという趣向でデビューを飾りました。それは国にまつわる小道具を巡る推理の饗宴でしたが、今回は探偵クイーンが実際に世界を旅して、土地の官憲達から面白い犯罪物語を披露して貰う、といったスタイルです。本作では、残念ながら往年の神の如き名推理は味わえませんが、国それぞれの思想や風土に裏打ちされた犯罪と結末が描かれ、実話とは言え不自然さが無く、語り口の上手さとあいまって極めてナチュラルな仕上がりになっていると言えるでしょう。古今東西の数ある犯罪の中でクイーンが集めた宝石のような各篇の選択の妙からは、彼の素晴らしい業績のひとつである名アンソロジストとしての側面もうかがわせます。ちなみに、日本からは帝銀事件がチョイスされています。
ただ一つ本作で私にとって首を傾げる最大の謎を考察してみます。それは事件の結末でエラリーが必ず間抜けな質問をする点です。名探偵クイーンが、まさかそんな馬鹿な訳はありませんから、語り手に敬意を表して(喜ばせる為に)わざとトボケて白ばっくれているのでしょう、というのが私の推理です。Q・E・D(証明終わり。)
他に、魅力的な解決されない謎の事件が2篇と、『事件の中の女』で、情熱・愛憎・狂気を感じさせる犯罪の世界の女性たちを、ドラマチックに描いています。

本書の手触りは、クイーン後期の成熟した大人の雰囲気を漂わせている感じがして、彼を愛するファンにとっては感慨深い味わいがあると思います。
ホントに久しぶりにクィーンに出会えて、ただただ感激! ★★★★☆
クイーンこそパズラー中のパズラー。アメリカミステリー界の巨匠である。

本書は何十年ぶりかで完訳されたクイーンの三部構成・41の掌編からなる犯罪実話集。

現実の犯罪を素材として、あるときはパズラー仕立てに、あるときは犯罪心理小説仕立てに、あるときは<奇妙な味>仕立てに、またあるときはオチのあるショート・ショート仕立てにアレンジされている。

創作ミステリーではないものの随所にクイーンらしさがうかがえて、クイーンのファンとしては、久しぶりにそのテイストを味わうことができた。

私はホントに久しぶりにクィーンに出会えて、ただただ感激だった!

落語のような雰囲気 ★★☆☆☆
実際に起こった事件を集めているからか、盛大な謎解きなどはありません。
「エラリー・クイーン」とゆう名前に期待して読むと、がっかりするかもしれません。私などがそうでした。
全てに上手にオチがついていますので、犯罪をテーマにした落語を聞いたような感じ。気軽に読むのには良いです。
クイーン犯罪紀行 ★★★★☆
作家のエラリー・クイーンが実際の奇妙な事件を収集しに世界全国を回る。

元ネタのクライムはかなり有名なものらしいのですが、
それをいかにもクイーン風に味付けて
面白くおかしく不可能犯罪風味にしているのがポイント。