ある頭脳明晰で科学好きの少年の物語。彼は、浜辺に打ち上げられるいろいろな漂流物を採集し調査するために海岸によく出かけていた。たいていの場合、見つかるものといえばビンや壊れたおもちゃ、あらゆる種類の小さな物体など。ところが、ある思いもよらないものを見つけることになるのだ。それはフジツボに覆われた水中カメラで、誰かに打ち明け、しかも守り続けていかねばならない秘密を持っていた。
不思議な世界
★★★★★
海辺で少年が見つけた古いカメラ。(メルヴィルと書いてある)
中のフィルムを現像してみると・・・
「セクター7」を思い起こさせる海の生物の絵がリアルだけどファンタジックで素敵です。
お話は、The Red Bookにちょっと似た「つながり」が存在しています。
言葉のない絵本なので、言葉を補いながら子ども(小1と小4)に読んでやりましたが、意外と受けず。絵を読むのを楽しめる人、大人のための絵本なのかもしれません。
言語を必要としない本
★★★★★
言葉の無い本です。最初は英語が出来ない子でもアメリカの本が楽しめるようにと購入しましたが、作者の言葉を使わずに絵だけで語りかけるストーリーに感動しました。この本は年齢も国籍もを問わず、万人に語りかけるファンタジーです。それぞれのページの描写が細かくて、見るたびに新しい発見がある本です。すでに30冊以上購入していろいろな人に贈りましたが大変に喜ばれています。
深い!
★★★★★
男の子のもとに漂着したレトロな水中カメラに写る、海とカメラだけが知っている不思議な風景。それだけでもウィーズナーの真骨頂、という感じですが、さらに最後の一枚がさらなる秘密を教えてくれる。その展開がせつなく、カメラが次の持ち主にわたるまでのいくつものシーンが胸に迫ります。なぜ、いろいろな動物たちが水中カメラをリレーしていくのか。そこに「見えざる手」を感じて、何度読んでも深い感動があります。もちろん写る風景も海の底深くが多いですよ(^^)