チベット密教のやさしい入門書
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ニンマ派の日本人ラマが書き下ろした、チベット密教の現代的な入門書です。
チベット仏教の伝統に従って、顕教から密教へ段階を経て、多層的な密教の構造を一般の人にも判るように易しく簡潔に説いています。日本人に親しみの深い観音菩薩を取り上げ、そのマントラを使った具体的な実践行法を重層的に説明しています。全体として、たとえば「三宝帰依」を悪世に生きる人の「心の避難所」ととらえるなど、現代に生きる生活者に仏教を生かそうという姿勢が感じられます。観音菩薩成就法という技法に焦点があてられいて、その技法ももちろん興味深いですが、日本でチベット仏教の実践を地道に進めておられる著者の生き方にも興味を持ちました。仏教を生き方として学ぶ人たちにお勧めの一冊です。
おすすめの良書です♪
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素敵な観音様の姿と鮮やかな虹の表紙に魅せられて購買しました。
仏教を何も知らない私が、本書を読み進めてゆくうちに、基本の教えから深い教えへと理解が深まってきたことに、自分ながらに驚いています。
特に、瞑想法に関しては分かりやすく、日常生活の中でも実践出来る心の練習として、とても有益だと感じました。
今の社会で生きることは大変ですが、心の中に明るい気持ちと慈悲の気持ちを持って毎日の生活を生きてゆける心が観音様なのだと知った時、前向きに生きてゆける気持ちになりました。
仏教って優しい教えであり、日常で生きる上での心理学だったのですね。大きな気づきを与えてくれた大切な本になりましたので、☆いっぱい差し上げたいです。