デジタル読書の技法: アナログ人間が飛躍する知識術 (電子書籍の窓ブックス)
価格: ¥0
デジタル化する知識と知識社会で抱える問題点
P・F・ドラッカーの言葉を借りるまでもなく、今や、本格的な知識社会が到来したと言えます。私たちの仕事はますます細分化され、同時に専門化するプロフェッショナルの仕事となってきています。この知識社会では、知識の収集・保存・処理し、高い価値の知識を生産しなければなりません。
時を同じくして、電子書籍の登場と爆発的な成長で、知識のデジタル化が進んでいます。デジタル化した知識社会では、アナログ人間は取り残されるリスクがますます高まっています。今、読書と読書から得られる知識のスキルが問われているのです。
問題は時間と知識スキルの欠乏症
「これまでに沢山の本を読んできた。しかし、読書がアウトプットへつながっていない」
■ なぜ、読書から得た知識を使えないのか
■ なぜ、本を読んでも成果に結びつかないのか
■ なぜ、以前に読んだ本の知識を再利用できないのか
また同時に、
● 積ん読で読まない、
● 最後まで読み終わらない本が増えている
● 読んだ知識が使えない、残らない
● 読書の時間がない、
● 読書ノートを作る暇がない
そう感じていませんか?
本棚には本が溢れているのにアウトプットに結びついていない。なぜ、本を読んでも知識を使うことができないのか?本書では、ある体験と発見、そしてその後のデジタルとの格闘から飛躍的なアプローチにたどり着きました。
「デジタル読書の技法」とは?
現在、世界中の全ての本がデジタル化されています。電子書籍インフラにより知識がクラウド化され、どこからでもアクセスできるようになりました。今まさに、新しいデジタルな読書の方法論が求められています。
それでは、なぜ今、「デジタル読書」なのでしょうか?それには、2つの回答があります。
1、知識を入手、処理、アウトプットすることが飛躍的に容易になる
2、デジタルでしか存在しない本が急速に増加している
デジタル本の登場で、紙の本に圧倒的な優位性を持つまでになりました。これまでの読書に対する考え方や行動の枠組みを考えるときに来ています。
これまでの紙の本は印刷され、アナログな処理が必要です。この一方で、デジタル本は知識をデジタルで手に入れ、簡単にデータベース化することも、アウトプット処理することもできます。
目的によって、使うべき思考の枠組みやツールが違うのは当然です。デジタル本の登場で、読書にも読書の新しい意味と普遍的な技術を提供する問題解決のフレームワークが必要になりました。これが、デジタル読書の技法としての「デジタル読書フレームワーク」です。
本書の実践的な内容
「デジタル読書フレームワーク」には、2つの目的があります。
1、本から知識をどのように得るか
2、本から得た知識をどう使うか、処理してアウトプットするか。
本書では、クラウドサービスによって提供される読書のインフラ機能を最大限に活用し、同時に読書の思考フレームワークで「デジタル本から知識の取得」、「知識のデジタル処理」そして「知識のアウトプット」までのプロセスの実践的アプローチを解説します。
また、このプロセスでは、デジタル読書の結果として得られる「デジタル読書ノート」とそれを蓄積した「読書ナレッジベース」を簡単に作り出します。これは、今後一生涯の読書から得られた知識をアウトプットに活用することができます。
デジタル知識を最大限に活用するには、最良の手段を選ぶことです。これまでの読書に対する「こだわり」がある場合でも、併用しても良く、ハイブリッドなアプローチもあり得ます。なによりも、アナログな人間でもむずかしい操作なしで利用できる点が特徴です。
また、ほとんどの読書術にも対応し、これまでの本の読書方法の欠点を補うものです。本書を活用することで、これまで「読みづらい」と言われてきた電子書籍を、いつでもどこからでもアクセス可能なデジタル知識の宝庫に変換します。
本書は、次のような目的を持った方におすすめです。
「もっと多くの本を読みたい。しかし、時間が限られている。」
「本から得た知識を短時間でアウトプットにつなげたい」
「最短の時間で必要十分な知識を本からえて、最速でアウトプットしたい」
「沢山の本から大量かつ質の高い知識を効率的に手に入れて、短時間でデータベース化してデジタル処理したい」
「一生涯の読書から得た知識のナレッジベースを手に入れたい」
デジタル知識社会が私たちの仕事や社会を変革しつつある今、本書が少しでもお役に立てれば幸いです。