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趣味で量子力学

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
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「波?粒子? いや、どちらでもない それは100年も前の説明だ」
「自然界は複素数の論理を使って動いている」

『趣味で量子力学』の電子書籍版です。
 固定レイアウト形式で、一部デザイン(ページ番号位置やページ上部)の違いの他はほとんど同じ構成になっています。ページ番号も紙版と同じですので紙版との違いを意識せずに互いに議論できるようになっています。

 量子力学を本気で学びたい人のために数式を使って丁寧に説明しています。 著者は好奇心旺盛な高校生に本気で本物の量子力学を教えるつもりで書いています。 必要な数学はその都度説明しているので、高校の物理や数学の知識があれば読み進めることができるでしょう。
 難しいと感じる部分は慌てて理解しようとせず、読み飛ばして先へ進むくらいの気軽さでチャレンジされることを期待しています。 どこかでつまづくとその先が読めなくなるという書き方ではありません。 実際に、後のほうが簡単だったりもします。

 普通の教科書ではかなり後ろの方で説明されることの多い原子の構造の話をいきなり第1章で説明し終えていたり、複素数の話を差し挟んでいたり、量子力学の考え方に疑いを抱いて反抗を企ててみたりと、ちょっと珍しい構成になっています。 しかし内容はかなり正統な量子力学の考え方に沿ったものですので安心して下さい。 初学者が抱くであろう、早く先のことを知りたい気持ちに応え、次々と思い浮かぶであろう疑いの気持ちを晴らすような理論的考察を含んでいます。

 この本を読んで初めて波数の考え方が分かったとか、フーリエ解析の考え方が分かったなどという感想も寄せられており、量子力学以外の分野の理解にも役に立つかもしれません。

【目次】
第1章 ミクロの世界の謎
 1.1 知っていてほしい大事なこと
 1.2 光は波なのに粒々だった!?
 1.3 ド・ブロイ波
 1.4 シュレーディンガー方程式
 1.5 変数分離法
 1.6 重ね合わせの原理
 1.7 3次元への拡張
 1.8 原子の構造
 1.9 ボーア半径
 1.10 電子は粒々なのに波でいいのか
第2章 複素数の性質
 2.1 虚数は存在しない数か
 2.2 加減乗除
 2.3 複素平面
 2.4 積の図形的意味
 2.5 複素共役
 2.6 テイラー展開
 2.7 オイラーの公式
 2.8 複素数の極形式表示
 2.9 波動関数の位相の変化
第3章 理解を助ける計算例
 3.1 なぜ単純な問題を解くのか
 3.2 井戸型ポテンシャル
 3.3 無限に深い井戸型ポテンシャル
 3.4 壁に向かう粒子
 3.5 トンネル効果
 3.6 調和振動子
第4章 確率解釈
 4.1 波動関数の規格化
 4.2 3次元での存在確率
 4.3 波の干渉
 4.4 期待値
 4.5 エーレンフェストの定理
 4.6 エルミート演算子
 4.7 不確定性原理
 4.8 観測についての誤解
 4.9 確率流密度
第5章 フーリエ解析
 5.1 実フーリエ級数
 5.2 周期を変えてみる
 5.3 波で粒子を作る
 5.4 複素フーリエ級数
 5.5 フーリエ変換
 5.6 不確定性原理、再び
 5.7 運動量の期待値の意味
 5.8 偶関数と奇関数
 5.9 波束の崩壊
第6章 多粒子系
 6.1 波動関数は現実の波ではなさそうだ
 6.2 もう少し正確な原子の計算
 6.3 ボソンとフェルミオン
 6.4 統計性とスピン
 6.5 エニオン
第7章 解釈論争
 7.1 粒子性の正体
 7.2 シュレーディンガーの猫
 7.3 創作小話
 7.4 ウィグナーの友人
 7.5 多世界解釈
付録
 A. 位相速度と群速度
 B. 偏微分の座標変換
 C. ガウス積分
 D. ガウス分布のフーリエ変換
あとがき
参考図書
索引