人間の悪意を人差し指に擬態化
★★★★★
戸惑う自殺志願者・犯罪者の前に突如現れた人差し指─指はその者たちの
背中をポンと押してしまう。そして至る所に出現しては楽しむかのように
殺人を重ねてゆく。その犯行はエスカレートし群を成し大量殺人を続発。
やがては指一本一本に込められた欲望・願望・憎悪・無念さを集結させて
最終目標である人類滅亡へと行動を開始する。
指を目撃し彼らの正体を突き止めようとする人間達は、指を操る人の姿を
かりた悪魔のもとへと辿り着くのだった。
あり得ないゲームのような設定・展開だが誰もが抱く悪意を人差し指に
例える発想は面白いと思った。
また新たなる悪魔の誕生を匂わせているラストが何より怖かった。