進学系の高校生に最適
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中学から高校に上がるにあたり英和辞書を買う(買い換える)という人にお勧めしたい。最近の傾向としてウィズダム(三省堂)やジーニアス(大修館)を推薦図書にしている高校も多いが、最近の中学生の英語学習状況から見て、高校1年生の段階でこの2つを使いこなすのは正直しんどい。(受験期になればようやくそのありがたみが分かるだろうけれども。)高校入学から大学受験まで使うことを考えると、これがちょうどよいと思う。
見出しの2色刷りと重要語の大きな活字等はこの辞書でなくとも定着しているが、この辞書ならではの工夫は、英米のネイティブスピーカーによる「こんなときにどう表現するか」というアンケート結果の提示。シチュエーションが違うと同じ意味でも使える表現と使えない表現が出てしまう日本人には分かりにくい部分をしっかりフォローしてくれている。そういう点では専門用語やスラングなどを調べる必要がないなら大人が日常使うのにもちょうどよい。
あと、口語表現と書き言葉の違いなどの例文が豊富なのも面白い。映画で出てくるフレーズを取り上げているのもユニークな試みだ。辞書の無味乾燥なイメージが一新され、英語はどちらかというと苦手と感じる高校生も、これなら辞書を見ることが少しは楽しく感じられるのではないだろうか。
誰にとってもお買い得!
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多種多様な高校生用の辞典からコレを選んだ理由は、出版年月が比較的新しいこと、映画の名文句が含まれているなど、生の発話英語に着意があり独創的であることだった。新進気鋭の英語学者が編纂しているのだろう。中高校生のみならず大人も一冊の本として愛読できる辞書だと思う。この辞書にあることを広い出しただけでも、数冊の本になるはずのものだから。
読んで楽しい辞書
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インターネットが発達し,電子辞書が百花繚乱の昨今,紙の辞書の役割は何かと考えてみると,やはり読んで楽しいことが一番。難解な語句や例文はネット辞書で検索すればよい。本書はコンパクトながら読みやすいレイアウト,そして随所に盛り込まれた会話表現や映画の用例などがとても楽しい。工夫を凝らしたさまざまな仕掛けを発見するたびにワクワクさせられます。学生だけではもったいない,英語に少しでも興味ある社会人にも強くおすすめします。
いいなあ
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レクシス英和のエッセンスを受け継ぎ、さらに学習的な配慮を加えた中辞典。使い分け欄や連語欄をはじめ、PLANET BOARDやCOMUNICATIVE EXPRESSIONなど、役に立つし読んで面白いし、言う事なしという感じ。また、語義の面での改善も見られ、resettle などレクシスはもとより今まで見たどの英和辞典より正確。
特によくやったと思うのは、電子辞書との棲み分けという点で、今あるどの英和辞典より、成功しているように思えること。軽くて手になじむサイズや製本、見やすい紙面の中に、ほんとに大事なことが凝縮されていて、別に高校生に限らなくとも、日常の使用に大いに役立ってくれそう。
そうそう、こういうのが欲しかったんだよ、とつい口からこぼれる様な、優れた出来栄えです。これを使って学習出来る高校生が、ほんとに羨ましい。
後日追記:
訳語の質が、「少しくだけた書き言葉」を約すときに最適で、ネットで見つけて面白かったものなどを私訳するときなどに良く引いています。「英和辞典で意味を調べる→丁度良い訳語を探して国語辞典などを引く」というありがちなパターンを回避できる確立が高くなります。
まさに発信型の英和辞典
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あの新感覚で話題になった「レクシス英和辞典」を、語数など分量を減らしてコンパクトにやさしくした高校生向きの辞書かと思ったら、大間違いだった。
レクシス英和辞典をそのまま流用せず新たに編集した内容であり、日本人が間違えやすいところについてはレクシスよりさらに多く明記され、全体としてとても実用的だと感じた。発信型の英和辞典として選ぶならこの辞書が一番だ。