おこりんぼうで、すぐに他人の悪口を言ってしまう王様が、森の王なる男に出会い、悪口がすべて現実になる魔法をかけられてしまいます。気をつけていても、すぐにカッとなって、悪口がぽろっと出てしまう王様。男のいうとおり、魔法によって王様の周囲の人々は、次々に動物や野菜たちに姿を変えられてしまいます。
王様、お妃、王子様、お姫様、大臣といった登場人物の衣装が、華麗で繊細に描かれていました。姿を変えられても、野菜たちは美しくお上品に描かれています。森や月夜の風景も幻想的です。ル・カインさんが描きたかったものが集結している作品だと思います。