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金融工学20年~20世紀エンジニアの冒険

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 東洋経済新報社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:今野浩/著 出版社名:東洋経済新報社 発行年月:2005年07月 関連キーワード:キンユウ コウガク ニジユウネン ニジツセイキ エンジニア ノ ボウケン きんゆう こうがく にじゆうねん にじつせいき えんじにあ の ぼうけん、 トウヨウ ケイザイ シンポウシヤ トウヨウケイザイシンポウシヤ 5214 とうよう けいざい しんぽうしや とうようけいざいしんぽうしや 5214、 トウヨウ ケイザイ シンポウシヤ トウヨウケイザイシンポウシヤ 5214 とうよう けいざい しんぽうしや とうようけいざいしんぽうしや 5214 1940年に生まれた著者は、スプートニク・ショック後の理工系ブームの中で理工系大学に進み、エンジニアとして40年を過ごした。本書は、その後半の20年間、金融工学という分野に参入したエンジニアが、仲間たちと共に日本の富を自国に還流させようとする米国、“金融工学はたんなる計算”と批判する経済学者、“金
思いの詰まった金融工学のあゆみ ★★★★☆
日本の金融工学の第一人者による、金融工学にまつわる個人史です。エンジニアである著者が日本で金融工学研究を立ち上げるに至ったいきさつから、2005年の状況までを大まかにたどることができます。

前著『金融工学の挑戦』ではテクニカルな面を重視して大幅に削られ、サブプライム問題の後に出された本では、金融工学について言うべきことはこの本で書き尽くしたと語っておられるように、金融工学の内容自体についてはほとんど書かれていませんが、著者の思いがこの本には詰まっています。

あとがきに、「日本の富を自国に還流させようとする米国、"金融工学は単なる計算と批判する経済学者"、"金融工学は学問か"と揶揄する純正エンジニア、金融工学に理解を示さない金融ビジネスのリーダーたちと戦いながら、エンジニア・スタンダードでこの分野を切り拓いていく過程を、クロノロジカルに記したものである。」とあるように彼らについてかなり悪く書かれていて、著者の思いの程をうかがい知ることができます。あくまでも一エンジニアによる回想ですが、エンジニアの文化やものの見方がどういうものであるのかも、面白く理解することができます。一つの成功譚として、これからの世代にとっても読ませるものがあります。
秀逸 ★★★★★
職業柄、経済・経営分野を中心に年間数百冊の本に目を通すが、ゾクゾクするほどの知的興奮を覚える著作にはめったに出くわさない。本書は、その意味で例外的な一冊である。実のところ、この本は出版当時の2005年にも購読したのであるが、そのことをすっかり忘れ、今野先生の最新著作『金融工学は何をしてきたのか』に感心したついでに再度購入した。教育の現場においては若者の理数科離れが懸念されて久しいが、理数系研究者の情報発信力ないしは情報発信意欲の低さが一因ではないかと思われる。所詮、部外者には理解できまいという諦観が働いているのかもしれない。その意味で、今野先生のストーリーテラーとしての才能とメッセージ発信力は、感服させられる。とくに、研究者の人となりを中心軸に据えて金融工学の最先端を語る構成が魅力的である。本書中に、「数学界のプリンス楠岡成雄氏が数理ファイナンスに参入してくる」(p.72)という楠岡先生に対する最大限の賛辞も、「やっぱりね」と納得させられた。やや古くはなったが、才能ある若者を新分野へと誘う好個の読み物である。
頭の良さとは国語力なり ★★★★★
今野浩『金融工学の20年』東洋経済新報社に、経済学者で超整理法で有名な野口悠紀雄さんのエピソードが書いてありました。
今野さんは高校、大学で野口さんと同級生なのだそうです。大学はもちろん東大工学部。

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野口氏は、われわれの世代を代表するスーパースターである。
日比谷高校時代は、つねに400人の中で一番の成績を収め、特に国語の能力では日比谷100年の歴史の中でも、谷崎潤一郎、江藤淳につぐナンバー・スリーと謳われた。
国語の能力がすぐれているということは、ほんとうの意味で頭が良いということだ。
そのうえ「超」勤勉ときている。(144p)
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母国語とは「思考言語」でもあるんですよね。
だから頭をよくするためには、思考言語を鍛える必要がある。
それも自覚的に。
母国語だと思うと、ある程度は自然にしゃべれちゃうから、あえて鍛える必要がないように思えてしまう。
ところがどっこい、国語こそ頭の良さなんですね。
思考言語は意図的に鍛えていかなくちゃいけなんです。
たくさん本を読み、多くの人と議論し、いっぱい文章を書く。
金融工学小史 ★★★★★
金融工学というものが、資産運用に当たっての的確なリスクの計測や資産価値の算定に用いられるという事は漠然とは知っていましたが、どの様な歴史的な背景があり、どういう学問体系を構成しているかを殆ど知らず本書を手に取りました。

日本では、翻訳書も含め日本語で記述された金融工学の書物は数自体が少なく、内容自体も高度な数式で構成されているものが多いと感じていましたが、本書は、著者のこの分野での第一人者としての研究・教育活動を通じての金融工学の成立背景や基礎的な理論の土台がつかめる入門書として楽しく読めました。

また、所々に挿入されているコラムでは平均・分散モデルやCAPMの解説がなされていて数学的にも基礎を把握する事が出来ました。

個人的に、経済・金融を学んでいく中で金融工学は取っ付き辛いけれども、すこしでも計量的な側面から理解を深める為には欠かせないなぁと思っていた所に本書との出会いは大きかった。これだけでは概要程度しか把握出来ないとは思いますが、近づきづらい金融工学へ少しでも距離を縮める事が出来る点でお勧めかと。私は著者が翻訳したエルンバーガーの「金融工学入門」を購入してしまいましたww

読み物として面白い。 ★★★★☆
著者は非常に面白い文章を書く。つい、ニヤリとさせられる。しかも学者としてのキャリアも長いので、斯界の重鎮なのだろう、そのせいか、この本には実名入りのエピソードが多い。こういう本は若い人には書けない。