【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:吉富多美/著 青木和雄/監修 出版社名:金の星社 発行年月:2007年03月 関連キーワード:アナザ- ヴイ-ナス あなざ- ぶい-なす、 キンノ ホシ シヤ キンノホシシヤ 1406 きんの ほし しや きんのほししや 1406、 キンノ ホシ シヤ キンノホシシヤ 1406 きんの ほし しや きんのほししや 1406
多くの人に読んで欲しい本。
★★★★☆
非常に良く出来ている。問題提起という意味において。
この本を原作とした演劇が上演されると聞いて、読んでみた。
吐きそうな気分になった。
それ以上に多くの人にぜひ読んで欲しい本だと思った。
小説としては「ハッピーバースデー」と同じく、
文章も構成も、上手いとは言いがたい。
自分もスクールセクハラを受けたことがある主人公の過去が、
徐々に明らかにされていくのだが、展開の仕方が下手なせいで、
ちょっと都合が良すぎるとしか思えなくなってしまう。
自分が傷ついたことがある人でないと分かってもらえない、
というのもどうなのだろうか。
死に直面したことがある人、セクハラを受けたことがある人、
ならば全て信用できるわけでもないだろうに。
ギリシャ神話のモチーフも、妙に幼稚な感じがしてしまう。
もったいないなぁと思う。
でも、スクールセクハラというものをただのモチーフ、
あるいは主人公を説明する飾りにしちゃっているような小説よりは、
ずっといい。
やはりみんなに読んで欲しい本。
見事な二段構成
★★★★☆
これは、スクールカウンセラー香月笙子の物語です。
こんな見事な二段構成の物語は珍しいと思います。
最初は有沙の物語。でも彼女の問題を通し、香月は、今までの自分では考えられないような勇気を出した行動をします。それからというもの、周りの態度もすこしずつ変わってきて……。そして有沙の物語が終焉を迎えて初めて始まる笙子本人の物語。よく似た出来事、繰り返される歴史、そしてその果てに見えた光――二段構成の巧みさと、それがもたらすものに酔いしれてください。
この物語には、読者を引き込む力があるように思います。
個人的には、他に平沢の変化も好きでした。
笙子や有沙に比べたら、物語の中で大したウェイトを占めているわけではありません。でも私は、読み進めていくうちに彼が少し好きになりました。
ハッピーバースデイから
★★★☆☆
児童書として発表された「ハッピーバースデイ‐命かがやく瞬間‐」より9年。
その後加筆修正が加えられ、一般書として発表された「ハッピーバースデイ」より2年。
前作を初めて読んだのは、課題図書としてだった。児童書としても、いじめや虐待といった内容は当時にしては重かった記憶がある。…恐らく、本職ではないのだろう、文章表現やセリフ回しの拙さは。それでも、丁寧に書き上げようとする文章、優しい視点から、涙が止まらなかった。
今作は、いじめだけでなく、セクハラ、家庭崩壊、自殺…と多岐に渡る現代の問題に目を向けている。
…意欲作だというのは分かる。しかしいかんせん詰め込みすぎた感もあり、
前述した文章表現方法とあいまって、少々強引な展開には、前作の感動とのギャップで閉口うる部分もあった。
しかし、感動を越えて、問題提起が出来る小説だと思う。
登場人物たちが持つ優しさ、痛み、温かさを、共感や反発を持って読んでもらいたい。
「どんなに辛くても、親は背を向けてはいけないんです。子の痛みを胸に抱いてこそ、ようやく親になれるのだろうと思います。子どもと心を通わせ合うには、親のほうにもそれなりに覚悟がいるのではないでしょうか。」 本文227ページより
メッセージ性は買うが・・・
★★★☆☆
作者の熱意は買うが・・・その情熱のあまり、筆が少々すべっている感じを受ける。
「これでもか」という、作者の「ありったけの思い」は感じれるが、読み進めるほどにあまりにもそれが鼻について、ウンザリした。
誤解のないように言うが、私はこの作品の言わんとしていることは評価している。しかし、「小説」として見た場合にはマイナスである。これが、文芸書ではなく「教育関係・福祉関係として刊行される書物」であったなら、評価は星5つであったろう。
レビューなどは書かない主義だったのですが、全員が星5つつけてて満点というところが納得いかなくて投稿しました・・・・
ガンと宣告された主人公が、結局は・・・・だったというところは、この作者何考えてんだと思った。本を読みなれた方、普段からもっとムズカシイ文学を読んでいる方には、「言ってることは正論だけど表現が鼻につく」と思われる方もいるんじゃないでしょうか。
やっぱり感動
★★★★★
ハッピーバースデーの第2弾もやはり涙・感動でした。一人の女性が立ち向かってゆく姿とそれをささえてくれる人たち。世の中は嫌な人もたくさんいるけど、やっぱり人は助け合いながら生きてゆくものだとしみじみ思いました。