私は外科医です。ほぼ毎週、何らかの外科手術を担当しています。
言うまでもなく、手術は患者さんにとっては人生の一大事です。したがってそれを担当する外科医は常にベストを尽くす義務があります。我々の仕事は必然的に真剣勝負、本番の連続に他なりません。
私はこの緊張感、負けられない戦いを経験する度に本番力というものを強く意識するようになりました。そしてこの本番力は私たち人生の多くの場面で普遍的に要求されるスキルであることに気づいたのです。
私は本書においてこうした本番力を磨く方法論として自身の経験と類書をベースにまとめま上げました。

目次

はじめに

序章　本番力を獲得する—本番力は万人に必要である！
　1) 人生は毎日が本番の連続
　2) 本番力は後天的に獲得できるものである
　3) あがった状態は臨戦体制
　4) 緊張感をエンジョイする
　5) 潜在意識をコントロールする
　6) コンフォートゾーンを脱出する
　7) 完璧主義よりまず行動

第2章　本番力を訓練する—練習で永遠になる！
　1) 夢を目標に分ける
　2) MECEにてモレを排除する
　3) 短期集中で繰り返す、SMARTの法則　
　4) 対象を分割し個々の目標を見える化する
　5) 自分を客観視する
　6) スピードを重視する

第3章　本番力を醸成するー未来を経験済みに！
　1) 過去の自分が最大のライバルである
　2) 本番以上の負荷をかけた練習をする
　3) 過去問は最上の本番シミュレーション
　4) プレゼンの極意、質問を予測する、質疑応答では聞き手の意図を先回りする。　
　5) PDCAサイクルを回す
　6) 抽象化して神視点を獲得する
　7) 地頭力をつける
　8) メンターを見つける

第4章　本番力を発揮する―徹底的に粘る！
　1) 運を味方につける
　2) アドリブ力をつける
　3) ルーチンを作る
　4) アウェイを克服する！
　5) 粘り腰を発揮する
　6) 作業興奮を高める
　7) 環境を利用する
　8) 信念を曲げない

最終章　本番力を創造する—自分を洗脳する！
　1) ポジティブ思考を身につける
　2) プロ意識を持つ
　3) 人間は不完全な生き物と自覚する
　4) 一生、成長を誓う
　5) 違う自分を演じる、自分を変える覚悟を持つ
　6) チームワークを大事にする
　7) 謙虚さを学ぶ

【おわりに】