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成長するものだけが生き残る

価格: ¥1,785
カテゴリ: 単行本
ブランド: サンマーク出版
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35歳になったら専門家 ★★★★★
一緒に仕事をしている人で、やたら謙る人っていますよね。
何を言うのでも「若輩者ですが」「経験が浅いもので」「不勉強でして」とマクラに付ける。
つきあい始めて日が浅いときならいいのですが、もう何度も打ち合わせで顔を見ているのに、その度にそんなことを言うから、ちょっと鬱陶しい。
もうお前の実力は分かっているんだ、若輩者で経験も浅い割に不勉強なのも知っている、だからいちいち言うな!
と、心の中で毒づきます。

そもそも謙遜というのは、実力のない者、特に若者は使っちゃいかんのですよ。
若者は未熟だというのは見れば分かりますから、わざわざ言わなくてもいい。
実力のない者がわざわざ謙ってみせることはありません。
本当に実力がある者が、ちょっと謙るのがかっこいいんです。
実力のある人が謙ると、反って自分をアピールするんですね。もっと実力があるように見えるわけです。
そういう戦略にも長けた人だけが、謙ってもいいんだと思います。

上原春男『成長するものだけが生き残る』サンマーク出版¥1700-から引用します。

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土光(敏夫)氏と話すとき、私はいつも、「私のような若い者が言うのはおこがましいのですが」という前置きを口癖のように言っていました。
するとあるとき、土光氏は私にこうおっしゃいました。
「先生はいつも『私のような若い者が』と言われるが、先生はいくつですか」
私が35か6歳くらいのときでしたから、その旨答えると、土光氏は再度、「35歳は若いのですか」とたずねられるのです。
私は冗談半分に、「若いと思います、土光さんに比べれば・・・」と答えました。
すると土光氏は、にわかに鋭い目をして、

 「先生、それは間違っている。
  人間は30歳過ぎたら一人前です。
  30歳過ぎて若いなんて言ったらいかん。
  そう言うということは、わずかながらでも、
  責任逃れをしたいという気持ちの表れです」

となかば怒りながら、私をいさめられたのです。
そして、「いつもあなたは若いから、若いからと言うが、ここで一度、立場の違いや年齢差を忘れ、自分の言いたいことを遠慮なく、言いたいだけ言ってみなさい」と促されました。(67-68p)
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脳科学者の久保田競さんによると「21歳から35歳は、専門家脳を鍛える時期」なのだそうです。
20歳までに広く教養を学び、自分の適性を見つけ、自分の進む方向を定める。

そして21歳からはその方向へと、プロフェッショナルになるべく勉強を始めるわけです。
21歳から35歳までは肉体的にもタフな時期なので、徹夜仕事など無理も利く。
失敗してもある程度許される年代でもあるので、果敢なチャレンジもできます。

この時期に、楽しちゃいけません。
自分の限界ギリギリまでやらないと、自分の限界がわかりませんからね。
それにギリギリまでやるから、限界も伸びて、自分のキャパシティも大きくなる。
そうやって専門性を高めていけば、35歳を過ぎる頃には自他共に認める「専門家」になれるんだそうです。

土光さんの「30歳過ぎたら一人前」というのは、30歳にもなったら一人前になっていなくちゃいけない、という意味なんでしょうね。
もちろんTPOに合わせて謙るときも必要でしょうが、専門家同士対等に議論できなくちゃいけない。
そうでない奴はオレの前に来るな!と、土光さんは言っているのかもしれません。
土光さんって柔和なお顔をしていた記憶がありますが、とても厳しい方だったのが分かります。
科学者の経験に裏打ちされたビジネス書 ★★★☆☆
通常、このような本は経済界で成功した人とか人文系のひとがかくことが多い。本書は、珍しく理系の人が自分の経験に基づいて書いていることに意義がある。99%では不十分で残りの1%に全力を注がないといけないなどは、理系の成功の秘訣であろう。しかしながら「心地よさ」を追求するなど文系的な表現でわかりやすく書いてある。一読する価値のある本である。
成長とは何かを教えてくれる本です ★★★★☆
「今日は昨日より1%でいいからよくしよう、伸びていこう」これが成長です。
成長に必要なことは、あきらめないこと、継続すること、素直であること、と必要条件を開設している点がおもしろい。
“エネルギーを語ることは「未来」を語ること”とは、言い換えれば、“自分の夢を語らなければ、その夢は決して実現しない”という意味なのでしょう。

この本を読むと心が豊かになります。
お薦めの1冊です。

恐竜は大きくなって環境の変化についていけなかった ★★★★★
教育とは、社会の成果を高めることを目的とする。農業を学ぶことで、土地の生産性を高める。工業を学ぶことで、工業製品の生産性を高める。生産性が高くなることで、豊かになる。成長とは成果を増し加える方向に変化することである。その方法が5つ明快に書いてある。
成長するものだけが生き残る ★★★★☆
 
 この方の本は読みたいと思っていましたが、高額なものが多かったのですが、今回お手ごろな値段で出版されましたので購入しました。

 さすが物理が専門とあって、文系の私には興味の無い部分も有りますが、理系の先生でありながら、文系的思考の出来るバランスのとれた方だと思いました。例えて言うならば、『唐津一さん』のような方だと感じました。

 個人的には「心地よさの演出には経費を惜しまない」や、「全ての現象は非線形型である」や、「たえず進化する心地よさに対応できているか」や、「自分の強み、弱みを因数分解する」と「ジャックウエルチにみる分離再結合の原理」の部分が大変ためになりました。

 また、教育者だけあって、「失敗と見える事柄に対しても、長い目から見たらそれは成長していく過程ステップである」といった、人間の無限の可能性を信じるスタンスは、過去の失敗にとらわれ、臆病になっている人には勇気の出る本でしょう。