本書は「理念編」「実践編」「指導法編」「体験編」の4編構成になっている。「理念編」では、日本における英語教育の意味、生徒の方を向いた英語教育、人を生かす英語教育、人と人を結ぶ英語教育について説く。「実践編」では、英語の授業によっていかに子どもたちやクラス、学校を変えていったのかの具体的な実践を紹介し、「指導法編」では、シャドウイング、ペア学習、映画を活用した授業例、ポエムの指導法など、子どもたちの心を育てるさまざまな授業実践例を解説している。
そして、生徒と教師の関わりを描いた5つの手記を掲載した「体験編」では、分からせるテクニックだけでなく、子どもたちに教師の願いや思いを伝えていくことがどんなに大切であるかを、改めて教えられることだろう。(清水英孝)