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魂にメスはいらない ユング心理学講義 (講談社プラスアルファ文庫)

価格: ¥840
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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学ぶというよりは楽しむ本 ★★★☆☆
河合隼雄の評価は非常に高く、私も仏のようなイメージをもっていた。しかし、この作品を読んでからは人間らしさというか、より狡猾な蛇のようなイメージを感じた。カウンセラーを目指している人にとっては名著だと思う。しかし、一般の人にとってはもっと面白い本が多数ある気がするので、標準的な評価にした。
現実と魂 ★★★★★
現実世界を具体的に観察しかしていない私。
夢とかイメージとかそういったものから、遥かに遠のいている自分を感じています。

そういった日常を送っているとき、今はもう亡くなってしまった河合隼雄さんと谷川俊太郎さんの対話を通して、ユングの世界を垣間見るのはとても刺激的です。

日本人の心のありかたを箱庭などを通してユングの言葉に置き換えて説明しているところがとても興味深く読みました。
単なる知識の披露や伝授の域を越え・・・ ★★★☆☆
臨床心理学者、心理療法家、ユング派心理学の大家である故河合氏。
本書は、その河合氏と日本を代表する詩人である、谷川俊太郎氏の対談である。
オリジナルは1979年3月に刊行されており、本書はその文庫版。1993年発行である。
よって、ご両名とも対談時点ではずいぶんお若く、また、社会背景も現在とは随分異なっている。
ただ、内容はまったく古びることなく、今読んでも全く違和感はない。
「講義」というとなんとなく、一方通行的な知識のやり取りというイメージがあるが、本書はその限りではない。
どちらかといえば、谷川氏がホストのような役割で河合氏の知識なり、見解を引き出しているが、谷川氏も独特な切り口で河合氏の投げるボールを返している。
夢分析、箱庭療法、母性、影、アニマ、曼荼羅、自我、死etc.
対談には、ユング心理学に独特の用語が次から次へと出てくるが、それらは単なる知識の披露や伝授の域を越え、両者のキャッチボールの中で、社会論、文化論、人間存在論といったジャンルをも包含していく。
まさに、両者のコラボレーションの賜物である。
臨床心理、カウンセリングといった言葉に興味ある人であればもちろんのこと、現代社会(特に日本社会)の抱える問題点、病巣といった事柄に問題意識のある方が読んでも、得る部分の多い一冊といえよう。
ユング心理学を学ぶうえでのバイブル ★★★★★
これを読んで心理学に興味をもったと多くの人が言うのも納得できる充実した内容。対談形式ではあるが、河合隼雄がユングへ進んだきっかけやユング派の免状をもらったときのエピソードなど興味深い話題が多い。副題が「ユング心理学講義」となっているように、共時性や元型などの代表的な概念が紹介されているが、そのほかにも実際の箱庭作品が掲載され、その「読み方」まで説明してあるのは貴重。さらに谷川俊太郎の詩11編を河合隼雄が解釈しているのは示唆深い。
心理学者と詩人の真剣勝負 ★★★★★



ユング派の臨床心理学者であり文化庁長官でもある河合隼雄氏と

詩人の谷川俊太郎氏の対談集。

この二人を対談させようとした編集者の心意気がすごいと思う。

また、「魂にメスはいらない」というタイトルも、内容によく

マッチしている。

河合氏は現代を代表する知性に持ち主であり、多くの

著作を発表しているが、いずれも高いレベルの書物である。

対談相手の谷川氏も、相手の言葉に反応しつつ、自分の考えを

ぶつけて、さらに深いところまで切り込んでいく様子は

まさに、言葉の真剣勝負である。

内容が濃すぎて、収まりきらないのか、紙面に対して

活字部分が多すぎ、余白がないので読みづらい感が

あるのが惜しいと思う。