インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

カブで島で野宿

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
Amazon.co.jpで確認
今年の夏はカブででかけよう。
そんなことをぼんやり思っていると、バイク仲間の通称、K氏から連絡があった。
K:今年の夏は野宿の旅に出ようと思います、俺様もどうですか??
ふむふむ、野宿はしませんが、どちら方面に?俺様は去年みたいに夜通しは走りたくないけど、どこか遠くでのんびりしたいと思ってます。
K:のんびりするんなら野宿いいですよー。
だって、暑いでしょ?
K:それが、意外に山や海は涼しいんですよ。
だって、虫がいるでしょ? ゴキブリとかムカデとか蚊とか、蜂とか。
K:なんと、殆どいないんですよ。
だって、道具が無いんだよ、野宿したのなんか35年前だ。
K:それが、今は道具安いんですよ、僕のテントなんて、ドンキで1,980円。旅館に一泊する気になれば元とれちゃいますよ。安いの揃えて一泊だけしてみて、嫌だったら捨ててきちゃえばいいじゃないですか。
だって、雨だったらどーするの?
K:そーいうときは橋の下で寝ましょう。辛い事の方がいい思い出になりますって。

うむ、たしかに。
振り返ってみると、楽しい思い出も沢山あるけど、山の中でパンクして途方に暮れたりとか、雷がバンバン落ちる雷雨の高速道路をPA目指して逃げたりとか、ツーリング先でエンジン焼きつかせたりとか、そんな事の方が鮮明に記憶に刻まれている。
野宿も悪くないかもしれない。
いや、正確には野宿でドイヒーな目にあうのも悪くないかもしれない。
テントが飛ばされたり、ごはんが真っ黒に焦げたり、なかなか楽しそうだ。
俺様の気持ちは野宿に動かされていった。

野宿だったらどんな場所がいいだろう?
標高が高い山の上の方が涼しいのは容易に想像できる、ただ昨今、鹿や猿、猪に熊なんかの動物被害が人里まで近づいているのもよく聞く話しだ。俺様がマス大山ならともかく、2-3匹の猿にさえ対抗できなそうなのも想像に難くない。テントを猿に揺すられて中から応戦する姿を想像して気持ちが萎えた。
動物は現実問題としてオーバーとしても、マダニや蛭、ブヨなんかには十分やられそうだ。実際、ブヨは涼しくて水の綺麗な場所に生息していて、噛まれると血が止まらずに10日間位噛まれた場所が固くなり猛烈な痒みを伴う。
ムヒとかの市販の虫さされ薬は余り効果が無く、ほとんど効かない。
俺様も夏場のゴルフ場で何度もドイヒーな目にあって、腫れがひどくてステロイド系の薬を処方してもらった経緯もある。
バイク同様、ニセキャンパーの俺様としては快適な環境で野宿をしたいのだ。
うーん、何処かいいとこないかなあ。
希望としては、朝日がきれいで、昼間快適で、夕日もきれい、夜は降るような星空。
うんうん、こんな中なら野宿もいいぞ、なんて思いながら、ふと気がついた。
去年、カブたびで走った、四国の瀬戸内海にある無数の島々はどうだろう。
基本、動物は犬、猫くらいしかいないし、瀬戸内海を渡る海風が涼しそうだ。島を選べは、山もあるし、海の近くで野宿すれば海風が涼しそうだ。
うんうん、いいじゃん、カブでいく、瀬戸内海の島めぐり・野宿の旅。