カブたび 2
価格: ¥0
明け方、足が攣って目が覚めた。イタタ。
一瞬、自分が何処にいるのかわからないで足の痛みに慌てたけど、カブで名古屋にきてたんだった。
筋肉痛なんて、久しぶりだ。
ニーグリップをしようのないカブだから、車体を安定させるべくステップを相当な力で踏み下ろしてたのかもしれない。
カツの食べすぎかもしれない。んなわけねーか。
二度寝するととんでもないことになりそうな時間なので、熱めのシャワー浴びてブログを更新すると、昨日は2,000人も見てくれている。
しめしめ。
ともこのことを伏せているのに大量アクセスだ。
ともこのことはブログにUPしていない、本を手にしてくれた方たちへのささやかなサプライズだ。
朝食バイキングの時間前に荷物を整理し、(リアボックスに入れるだけだけど)ホテルのチェックアウトを済ませてから、時間丁度にバイキング会場に入った。
朝食付きというよりは、サービス朝食と銘打ってあったし、GWらしからぬ、破格の宿泊代金(6,700円)なので、期待してなかったけど、和洋食の用意があり朝からバリバリ野菜サラダを食べて、ビッキーとの待ち合わせ場所に出発。
そういえば、一年ぶりだ、ビッキーに会うのは。
なーに、ホテルからは30km、1時間もかからない。
折角だから名古屋城に寄って写真を撮ってからいこう。
クロスカブは昨日の疲れも見せずに絶好調だ。さすが世界のスーパーカブ。
休日、朝8時の名古屋市内は車もガラガラで快調に走れる。
東京と違って戸惑ったのは、バス専用レーンがキッチリ区画されてたことだ、間違えて進入するとけっこうチビル。慣れれば何の問題も無いけれど。
今日は、まず道の駅・瀬戸しなのでビッキーと待ち合わせ。
瀬戸っていうと♪瀬戸は日暮れで夕波小波♪の瀬戸内海が頭に浮かぶんだけど、愛知の瀬戸は、セトモノの瀬戸で茶碗やら湯のみを売る店が並んでる。
歴史のありそうな瀬戸物屋さんの建物が並ぶ、風情のある街並みだ。名古屋中心部から30分足らずなのに、キレイな川が流れ、橋にはセトモノのオブジェが掛かる。
時間が許す時にお気に入りのセトモノ探しなんかしながら、ゆっくり散策したい街だ。
そんな素敵な瀬戸の街中から少し外れたところに道の駅、瀬戸しなのがある。
今日のルートは、ここでビッキーとおちあい、岐阜県をかすめつつ、一気に日本アルプスを目指す。日本アルプス沿いに作られた国道152号線沿いに北上、日本アルプスの北端を超え、長野県、上諏訪にある、浜の湯という温泉旅館を目指す予定だ。
浜の湯さんはビッキーが厳選した源泉(笑うとこですよ)の旅館で、ここにケープも合流して今夜は、両手に花の3人で飲み明かす予定にしてある。
ん、温泉旅館に3人で泊まるの??
長いこと、ツーリングクラブを運営してるんだから少しぐらい御褒美もないと。
うしし。
このルートを走るのは初めてだし、人気の観光地は調べてないけど、南アルプス山麓の大自然をかすめながら、時間があれば、日本のチロルといわれる下栗の里や、磁場ゼロ地域の分抗峠を堪能しようと思う。
でも、何より惹かれたのは、国道152号は酷道152号ともいわれて、地図でも途中で道路が分断されている分断国道で、車は通り抜けられないので渋滞しないらしい。
たのしそーじゃないか。
ただし、ゴールの上諏訪温泉までは、ほぼ全線、峠道で約300km。
ゆっくりしてはいられない。
ビッキーとは時間通りに道の駅でおちあえた。
ツーリングクラブの習慣で時間には厳しいのだ。
ビッキーは、開口一番、
カブですねー。よくきましたね、こんなとこまで。
うんうん、あきらかにカブを舐めてやがるぜ。
まあ、平地で最高速80kmだし、ビッキーのNinja250の半分以下の戦闘力だから仕方ないけど。
おうおう、置いてかれないよーに頑張るぜ。
なんていいながら、再会の挨拶も程ほどにルートを確認して出発。
峠道300kmスペシャルコースの幕開けだ。