【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:野村美月/著 出版社名:エンターブレイン シリーズ名:ファミ通文庫 の2-6-6 発行年月:2008年01月 関連キーワード:ブンガク シヨウジヨ ト ゲツカ オ ダク ウンデイ-ネ ブンガク シヨウジヨ ト ゲツカ オ ダク スイヨウ フアミツウ ブンコ ノ-2-6-6 ぶんがく しようじよ と げつか お だく うんでい-ね ぶんがく しようじよ と げつか お だく すいよう ふあみつう ぶんこ の-2-6-6、 エスアイ エスアイ 0681 えすあい えすあい 0681、 エスアイ エスアイ 0681 えすあい えすあい 0681 『悪い人にさらわれました。着替えと宿題を持って、今すぐ助けに来てください』-そんな遠子からのSOSで、夏休みを姫倉の別荘で“おやつ”を書いて過ごす羽目になった心葉。だが、そんな彼らに、八十年前起こった惨劇の影が忍び寄る。“令嬢”“学生”そして“妖怪”。役者は揃い舞台は整い、すべては
楽しい作品でした
★★★★☆
文学少女シリーズの六作目
題名からラ・モット・フーケの水妖記(ウンディーネ)をモチーフにした作品と思っていましたが
むしろ泉鏡花の「草迷宮」「夜叉ヶ池」をモチーフにした作品のようです。
姫倉麻貴に招かれて彼女の別荘に行った遠子
遠子に呼ばれてしぶしぶ麻貴の別荘に行く心葉
心葉の出現で動き出す、別荘を巡る謎
少々、無理を感じるストーリーもありますが。
妖怪に怯える遠子は可愛らしかったし
面白い物語だったと思います
文学少女シリーズ最高傑作
★★★★★
今まで5巻発売されていましたが、この6巻目はそれらを全て超える出来となっています。
まず、この作品の最大の魅力である謎の奥深さがハンパないです。
百合の日記が泉鏡花の「夜叉ヶ池」とシンクロしていて、これがまた切なく儚い。
文学少女の儚さをこれでもかと詰め込んだ作品になっております。
読んで、損はありません。絶対に。
“あなたは、私を知りますまい―。 「―忘れません」”
★★★★★
“謎の美少女作家”だった井上心葉(このは・♂)と、自称“本を食べちゃう程すべての物語を深く愛している「文学少女」”の天野遠子をメインに、文学作品を彷彿とさせる事件を描いた作品の第6巻です。
夏休みのある日、心葉と遠子が麻貴の滞在する別荘に招待(?)された事から「夜叉ヶ池」の様な物語は始まります。
ホラー映画の様な奇っ怪な現象も起こり始め、やがて80年前に起こった事件と悲恋が根幹にある事が判明しますが、ホラーや妖怪が苦手な遠子は無事に事件の全容を“想像”できるのでしょうか?
今回は番外編的な物語で、第2巻「〜飢え渇く幽霊」の続きに当たります。
第2巻を復習しておくと、物語中盤、雨宮蛍に憧れいた麻貴と、想いを寄せていた流人の2人の慟哭が特に胸に染みます。
苦みの要素は比較的少なく(少ない分濃いですが)、むしろ遠子先輩の様々な表情が楽しめます。
本や“ごはん”をねだったり、妖怪に怯えて部屋に押し掛けて来たり、座敷童になってみたり、籠城してみたり、いきいきと動き回る遠子先輩と困り顔でついて行く心葉が微笑ましいです。
縦横無尽に活躍する遠子先輩を是非堪能して下さい。
むしろ気になるのは、次回への引きである独白部分。
何と言うかもう、切なさが溢れそう。
特別編。遠子先輩は、いつもと違っていた
★★★★★
時系列上「幽霊」の次辺りのエピソードですが、野村美月先生のおっしゃる通り、「巡礼者」まで読んでからの方が楽しめます。
遠子先輩らしさ全開!!と期待していたら、意外と、「あれ?あれれ??」と思うこと間違い無し。なんか、泣い(以下ネタバレにつき、略)
麻貴のエピソード、そのほんの一部がプロローグに描かれています。ああいう家系は本当に大変でしょうね……ところが、他人の前では(特に友人達の前では)あんなに気丈なんですから。
……彼女もまた、“文学少女”なくして存在しなかったのでしょうね。
さて、最後の一ページ「――忘れません」……なんですかこれ。色々気になる―――――――――――――――――――――――――――!! って感じで終わっています。既に本編全部読んだ自分としては、もう苦笑。
さて、レモンパイを焼いているのは誰なのか。遠子先輩はどうなってしまったのか。
結末はもう、すぐそこにいます。
希望の種から芽吹いた巨木
★★★★☆
雨宮蛍の事件以後、姫倉麻貴の出番が少なかったのも意図的だったのではないかと思えてきた。朝倉美羽の件が落ち着くまでは、表面上の人間関係を少しでも簡潔にしようという配慮で。この作品を読んだあとでは、人間関係の線が何本か追加された気がする。
冒頭で張った伏線を終盤で綺麗に回収しており、美しい構成だなあと思うのですが、若干美しすぎる気もする。姫倉光圀の立場で考えると、これまで描かれている情報で判断するならば、敵になるかもしれない人物に弱みを握られる可能性を与えないと思う。試験のつもりだったのかな?
エピローグで後年の心葉の述懐がありますが、色々と思わせ振りでもあり、次の作品との関連性を匂わせるところもあります。果たしてどうなるのか楽しみです。