皆が、想像をして、そのつもりになっているときの顔が、傑作です。
でも、かわいらしさにうっかりしていると、おろかな大人達への警告とも取れる結末にに驚かされます。
ナンセンスな中にもちょっとした諧謔的なアクセントのある、子供が好きそうな絵本です。
雑誌”太陽”が選ぶベスト100の絵本の中にも選ばれていました。
突如現れた牛を、「困難にぶち当たったとき」とマイナスに解釈するかたもいるようですが、私はのんびりやってきてのんびり草を食べている牛もまた、そのつ森に住む大事な一人で、そのつ森の良さを再確認したような気がするのです。対象年齢がよく分かりませんが、私ならこうしたい、そんなイメージするということをこの本を通して取り組めると思います。