ドライブ、旅好きにはたまらない絵本
★★★★★
物語は単純だけど
単純だから飽きない。
良書。
無手勝流創作法の極み
★★★★★
以下は2007年5月27日のものですが、出版元が変りアートン版は
取り扱われていないようなので、レビューをこちらへ転記しました。
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最近、TV(たけしの誰でもピカソ)でも紹介されていた荒井さんの最新作だ。
ごらんになった方はわかると思いますが、彼の描き方はとてもスリリング。
料理にケッチャップをたらすように、絵具をチューブから直接、画面にひねり出した
かとおもえば、それを筆でなく手や紙でこすって広げて行く。
突然、クレヨンを使ったかとおもえば、色紙を切って貼付けたりもする。
何を描くかは決めてない。描いているうちに見えてくるそうだ。
途中で思考を介在させず、ピュアな感性を最速で画面に定着させることに
非常なこだわりをもっている。手の汚れをいちいち洗うのももどかしいのでしょう。
服ですぐに拭いてしまうので、荒井さんの着ている物は、カラフルなカモフラ柄に
なってしまっている。いいですね。ボクもやってみようかな。
そんなふうにして生み出された荒井さんの世界を、自由気ままに楽しめるのが本書。
小さく描かれたゾウバスは、画面を散策するための乗り物だ。
もちろんあなたも乗る事ができますが、途中でおりたってかまいません。
たいようオルガンの光を全身で浴びられるように、ぜひ心を裸にして
のびのびと味わって欲しい作品です。
ちなみにボクは、よんでる途中で靴下を脱いでみました。
草や土、砂や海が足の先で感じられましたよ。
ゾウバスにのって 太陽の朝 月の夜 どこまでもゆこう
★★★★★
これ、いいですね! 先日手にとった『Pooka 荒井良二 日常じゃあにぃ』の「まえがき」、<非日常のとびらを開けるのは、何ともいえない高揚感に包まれる瞬間だ。旅を夢みる心地いい時間だ。>という荒井さんの言葉そのまんまの世界が描かれていて、素敵なロードムービーの一本でも見たように引き込まれました。
太陽が奏でるオルガンの音が大きく、小さく、高く、低く響くなかを、白いゾウバスが走っていくんですね。お客を乗せたり、下ろしたりしながら、くねくね道やまっすぐな道、橋の上を渡り、海を越えてどこまでも、ゾウバスは走る。広々とした野原、にぎやかな街の中、雨がふってきた橋の上、いちめん青色の海の上、広大茫漠とした砂漠の中と、ゾウバスは走る、走る、走る。
そのうちに、絵本の中に広がる果てなき世界は夕焼け色に染まり、太陽は沈み、月の輝く星の夜がやってくる・・・・・。なんてカラフル、なんて楽しい豊穣の世界が、この絵本のなかに広がっているんだろうって、心から魅了されましたです。
「a sound of Taiyo-Organ」て副題のついたこの一冊に、とっても通じているなあって思う荒井さんの言葉をおしまいに紹介して、このレビューの結びとします。
<旅って、遠くの国に行くのもそうなんだけど、近所の商店街に行くのも旅なんじゃないかと思ったときがあってね。(中略)商店街を延々歩いていたら、いつの間にかポルトガルの海岸にいたような、そういう感覚なんだよね。>(『Pooka 荒井良二 日常じゃあにぃ』の中、荒井良二インタビューより)
レビュー
★★★★★
たいようオルガン たいようオルガン
たいようがオルガンひいてあさがきた
ぞうバスはしる みちせまい みちせまい
(冒頭より)
太陽と一緒に世界中をぞうバスで旅するお話。 ページ毎に目に飛び込んでくる鮮やかな、時には真っ暗な色彩の、幼稚であり絵画のように深くもある絵。つたない字で書かれた不思議なフレーズの言葉は声に出して読むと歌を歌うように楽しくなってしまう。
気がつくと夢中で最後まで読み終わった。0歳の娘もキャーと声をあげて釘付け。何度見ても新しい発見がある一冊。
唖然とする美しさは子供への贈り物
★★★★★
表紙で「これはすごいぞ」と思ったけど、開いて絶句した
ただひたすら、真っ直ぐに前を向いて走る続けるゾウバス
ゾウバスを取り巻く世界
その始まりのたいようオルガンの音、いつしか夜になり
たいようオルガンはゾウバスの行方を、つきオルガンの
言葉にたくすのです
それって、子供を見守る親の全てです
見開きで目いっぱい、いや、はみ出す世界
大胆で細密
子供と一緒に色の大らかさを楽しみ、そして世界を構成する
細やかなものたちを何度も慈しみたい
またしても傑作。最高傑作。ゾウバスの如く世界を走りつづけて
ください